テオside
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言ってしまった。目の前のじんたんが戸惑っている。そりゃそうだ、男からの告白なんて嬉しくないに決まってる。不安でいっぱいだが、ほんの僅かな期待を抱き、じんたんを見つめ、
そう口にする。
肯定されたとしても、とにかく笑顔を作って絶対一緒に花火は見よう。そう思った。
すると、じんたんの微かに震えた声が返ってくる。
……花火が上がる2分前。打ち上がる瞬間を待つ人々と同じ、いやそれ以上に俺の頭の中はドキドキとワクワクでいっぱいになった。信じられない、じんたんも俺の事、?
気が付くとじんたんを抱きしめていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!