第31話

🌻
1,055
2024/05/30 13:30
一件落着とまではいかなくても
ゆるーく事が解決したようには見える。
気持ちはだいぶ楽になったし…
例の彼女たちは自然と肩身が狭くなって
来たのか大人しくはしてるみたいで…汗
そんな日々を送ってるうちにあっという間に
1ヶ月が過ぎようとしてる。
梅雨の少しじめっとした暑さのある日々。
(なまえ)
あなた
あれ…オッパは今日も?
HN
HN
うん、夕飯食べててって。
僕は外食に行くから。
(なまえ)
あなた
そうなんだ…
少しずつ変わり始めた私たち。
リノオッパはダンスの副業が
忙しくなって来たようであまり顔を合わせる
ことが減ってしまったように感じる。
ジソニオッパも…
HN
HN
あの…あなたの下の名前僕ね…
か、彼女が出来たんだけど。
(なまえ)
あなた
…そう。
(なまえ)
あなた
おめでとう!
HN
HN
え、あ、うん…汗
HN
HN
怒らないの?
(なまえ)
あなた
怒る?何で!?
HN
HN
いや…なんかヤキモチとか妬かない?
(なまえ)
あなた
でも、オッパ楽しそうだから。笑
HN
HN
そ、そっか…
オッパは超絶インドアが改善されて
身なりにも気を使うし外に出向くように
なったと思うから。
いい方向に向かってるみたいで良かった。
(なまえ)
あなた
大事にしてよ?
HN
HN
…ぅん…
HN
HN
ところでさ…リノヒョンとは…
(なまえ)
あなた
あ…
(なまえ)
あなた
うーん…あまり顔見てないな…
HN
HN
…寂しい?
(なまえ)
あなた
…どうだろう…そうかも。微笑
HN
HN
そっか…
自分のことは自分で出来る。
掃除や家事だって。
ありがたい事はそうだけど…

リノオッパには家事一つ一つに思いが
詰め込まれた感じがする。
ブーッブーッ
HN
HN
☎︎はい。あ?忘れ物?
HN
HN
☎︎うん…打ち合わせはこれから…
(なまえ)
あなた
(わすれもの?)
(なまえ)
あなた
(リノオッパ?)
HN
HN
コクコク…
(なまえ)
あなた
(わたし行くよ?)
HN
HN
☎︎あの…あなたの下の名前が…
HN
HN
☎︎うん…だよね?
(なまえ)
あなた
ちょっとかして!
HN
HN
え?あ、ちょっと…汗
(なまえ)
あなた
☎︎…もしもしオッパ?
LK
LK
☎︎…あなたの下の名前?
(なまえ)
あなた
☎︎…はい。笑私行きますよ?
LK
LK
☎︎だめ…夜道危ないから。
(なまえ)
あなた
☎︎タクシーで行きます!
(なまえ)
あなた
☎︎だから…いいですよね!?
LK
LK
☎︎…分かった。気をつけて。
もしあれなら無理しなくていい。
(なまえ)
あなた
☎︎いきます!必ず!笑
久々に聞いたプライベートのオッパの声…
HN
HN
ふーん。
(なまえ)
あなた
ん?
HN
HN
必死だったね…苦笑
(なまえ)
あなた
そ、そんな事無いんじゃない?笑
HN
HN
あんな顔でリノヒョンと
向き合ってるんだ…
(なまえ)
あなた
ん?
HN
HN
いや…行くんでしょ?
(なまえ)
あなた
…うん…
ジソニオッパは少し寂しそうではあるけど…
急いで支度してると後ろに気配を感じた。
HN
HN
あなたの下の名前。
(なまえ)
あなた
ん?
振り返ったら目の前が暗くなって…
何も見えなくなった。
(なまえ)
あなた
…ちょっ…
HN
HN
じっとして…
まさかのハグ…汗
HN
HN
…何かあったらすぐに言って?
(なまえ)
あなた
ど、どしたの?
HN
HN
…いつでもあなたの下の名前の味方だから。
(なまえ)
あなた
うん…
HN
HN
気をつけていってらっしゃい。
照れ臭くて大した返事が出来なかったけど。
オッパもまた何か覚悟があったのかもしれない。
(なまえ)
あなた
…行って来ます!笑
HN
HN
うん。
短いやり取りだったけど…そんなふうに
感じたんだ。
タクシーに乗り込んでリノオッパの元に向かった。
一瞬でもいいから顔を見たかった。
ダンススタジオに着いて受付のお姉さんに
声をかけた。
受付のすぐ後ろにある扉を開けると
バックヤードがあるみたいで…
お姉さんが扉を開けた途端に見えてしまった。
オッパが女の人…それも綺麗でスタイルも
私よりも断然良くて…笑顔でやり取りしてる。
お腹の奥底から黒いものがグッと上がって
来る感覚がした。
LK
LK
あなたの下の名前ー!
(なまえ)
あなた
…どうぞ。
LK
LK
ありがと…どした?
(なまえ)
あなた
いえ…
(なまえ)
あなた
帰ります。
LK
LK
んえっ!?
ジソニオッパが色んな気持ちで送り出して
くれたはずなのに…
まだまだ私はお子ちゃまみたいだった。

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