ローレンside
ローレンは 自嘲するように呟いた。
自分が放った言葉が どれだけあなたを傷つけたのか、考えるまでもない。
あなたがどんな思いで これまで生きてきたのか。
あなたが どれだけ過去に縛られているのか。
それをわかっていたはずなのに、 衝動的に言ってしまった。
深く息を吐き、ローレンは 手のひらで顔を覆う。
謝りたい。
でも、何を言えばいいのかわからない。
だけど――
考えても答えなんて出ない。
今すぐあなたを抱き締めたい。
それだけは はっきりしていた。
止まっていた足が、 次の瞬間には動いていた。
外へ飛び出し、夜の街へ走る。
どこにいるのかはわからない。
けれど、探さなければならなかった。
自分が あんな言葉をぶつけたあなたを、一人にさせたままでいいはずがない。
夜風がローレンの頬をかすめる。
焦りと後悔を押し殺しながら、彼はただあなたを探し続けた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。