研磨くんと付き合い始めて半年。
今日は部活がオフらしく、一緒に帰れるのでしばらく前から楽しみにしていた
研磨くんが手を差し出す。
それに私も手を乗せて握った
意地悪気に研磨くんはニヤッと笑った。
急に指を絡めてきてわかってないわけがない
そう、私も私で許してしまうんだから仕方がない
研磨くんは多少がっかりした表情を見せた後、あの…と言葉を詰まらせて、
え!?待ってこれはそういうこと!?(((🔞
いやでも考えすぎか…
ー研磨宅にて
そ、そっか…と言いながらちょっと恥ずかしくなった
やっぱ誰もいないのか…当たり前だけど。
なにも動揺してない風を装いつつ、何度か階段を踏み外しそうになった
ドアに「K」のイニシャルが貼り付けられているのでおそらく間違いはないだろう
すごい、ベッドとバレー用品とゲーム機器しかない
ガチャ
しばらくは高校生の男女が彼氏の家で2人という状況を忘れるくらい普通に話していた。
それでもまぁ意識はするわけで。ドッキドキです
ガチャ
今までバツグンに意識しまくって緊張してたおかげで疲れがどっとくる
背もたれにしていたベッドに顔だけ突っ伏したらうとうとしてきた
そのまま私はあろうことか、彼氏の家で寝てしまったのだった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!