第12話

𝐞𝐩.𝟏𝟏
224
2025/08/12 12:36 更新







『 ヒョンジン先生が、好き 』


︎︎
︎︎
ふ、



男の子から言われたのははじめてだったので、動揺した



昔のことも、思い出してしまった



それにしても……俺のことを好きになるなんて、、



え、なんでだ



別にヨンボクに何もしてやれてないのに





ガラガラッ




︎︎
︎︎
せんせい!
︎︎
︎︎
あれ、先生今日元気ない?
︎︎
︎︎
ううん、ヨンボガが来たから元気になった


いやこの発言、捕まるか……?



23が17に対して、この発言は……
︎︎
︎︎
そう?僕も、先生の顔みて元気になった
︎︎
︎︎
ヨンボガは良い奴だねぇ

ヨンボクは、なんか可愛い



まず顔が可愛いし、綺麗



意外と声が低くてびっくりするけどね
︎︎
︎︎
だぁかーら!
︎︎
︎︎
好きなんだって!
︎︎
︎︎
好きだから、顔みたら元気でんの!


おぉ、、



ヨンボクがおっきい声出してる……
︎︎
︎︎
あっ、そっか
俺のことが好きなんだもんなぁ

嬉しくなって、ヨンボクのふわふわの頭に手を置いた
︎︎
︎︎
ん、好き…


こいつは、おとこが好き……



じゃあ、俺と一緒だ









今日の夜、街にある居酒屋に行った



なぜかは分からないけど、飲みたい気分だった


︎︎
︎︎
せ、先輩、?
︎︎
︎︎
あ、ヒョンジナ


居酒屋なんてのは久しぶりだったから、



はしゃいで飲みすぎてしまったのは、自分でも自覚してた
︎︎
︎︎
せん、ぱい……


でも、さすがに幻覚が見えるまでは飲んでなかったと思ったんだけど
︎︎
︎︎
うん、やっほ
︎︎
︎︎
最近どう?


この人は……



ついていけない俺を置いて、どんどん先に進むんだな



よくできた夢だ
︎︎
︎︎
先輩こそ……どうすか


一応、会話を続けてみて、



受け答えが先輩らしかったらちょっとだけ、現実を疑おうかな


︎︎
︎︎
俺はね、ふつうー
あ、おすすめある?
︎︎
︎︎
唐揚げ美味しっすよ
︎︎
︎︎
へぇ、生ビールと唐揚げひとつずつ!


︎︎
はい、いっちょあがり!
︎︎
︎︎
あはは、ありがとうございます
︎︎
︎︎
じゃあ、乾杯




うわ、全部があの頃と一緒だ……




︎︎
︎︎
あ、乾杯
︎︎
︎︎
卒業してからさ、お前ひとっつも連絡よこさなかったじゃん?
︎︎
︎︎
だから、一緒に酒飲むのは初めてだな


首を傾げてニコッと笑う



先輩はいつもそう



皮肉を言う時も、人を小馬鹿にする時も、



そうやって可愛い顔で笑う




︎︎
︎︎
……なんで1回も連絡してくれなかったんだよっ


また生ビールをごくごく飲んだ後、俺の右肩を小突いた
︎︎
︎︎
だって先輩、忙しいかなとおもって
︎︎
︎︎
ジナの為なら時間作るよ
︎︎
︎︎
いや、でも……


ほんとはそんなんじゃない



てか先輩のこと気遣えるほど、俺余裕ないし



ほんとは
︎︎
︎︎
ちょっとだけ、先輩と会うの、怖かったんです


先輩と会うのが怖かった



先輩を、忘れたかった



先輩が卒業してから、俺は同棲をすきになってしまった罪悪感に包まれた


それが悪いことでは無いことは知ってる


でも、俺はそんな自分が嫌で気持ち悪くて仕方なかったんだ
︎︎
︎︎
え、どうして?
︎︎
︎︎
ん、うーん、
なんでだろ…先輩の顔が、怖いから?ㅎ


でも、ずっと忘れられなかった


︎︎
︎︎
はぁ?ㅎ
さてはお前、ごまかしてんだろ
︎︎
︎︎
いやそういうわけじゃないですよ


ていうか逆に



ずっと思い出してばっかりだったな



プリ小説オーディオドラマ