北斗 side
ガチャッという音で目が覚めた
大我、仕事に行ったのかな
まだ眠い目を擦りながらむくっと起き上がる
ふとテーブルにあるメモに目がいく
「、、ん?」
『北斗へ。朝ごはん作っといたよ。不味くても全部食べてね。』
1番下には『レンジで温めるの忘れるな!』と可愛い字で書いてある
え、俺の分まで、、!?
驚きと嬉しさをかくしきれず、スキップをしながらレンジの元へと向かう
「いただきます!!」
まずは卵焼きを一口
「、、、うっま笑」
何が不味くてもだよ笑
むしろ上手すぎてご飯進む
結局、俺は炊飯器の中にあるお茶碗三杯分のお米を食べてしまった
「ご馳走様でした」
ふと、壁にかかっている時計を見る
「十時、か」
そういえば、大我の帰りは午後一時ぐらいだったかな
心配だし、迎えに行こう
家事を済ませ、支度をする
あっという間にお昼になった
「よし、行くか」
そして、大我がいる場所へと車を飛ばした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。