返事が曖昧だなぁ
…聞かれたくなかったのかも。
…私、おと に好きな人教えてないんだけど。
え?
気づいてる感じ?
そっか…
おとは、2人が付き合ってるって知らないんだよね。
言った方がいいのかな?
でも、おとを傷つけちゃう…
けど、このまま なぎを好きでいても、辛いよね…
…そうだったかなぁ
覚えてないし、その当時も全然違和感なかっただろうなぁ
おと やっぱ なぎ のことよく見てるね。
…そんな悲しそうな顔で言わないでっ…
胸が締め付けられていく。
おと のこんな表情、初めて見た…
中途半端な所で、家についた。
ちなみに、4人の家は隣り合っているため、かなり近い。
…なんで おと に、こんな悲しい顔させなきゃいけないんだろう。
なんで、結ばれてほしいところが結ばれてくれないんだろう。
もう、考えてもしょうがない。
このモヤモヤを解消するには、私が行動するしかないんだ。
…実は、薄々気づいてた時から、温めていた計画。
今日が、言う時かもしれない。
こんなゲス野郎でごめんなさい。
私を許して。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。