最近、これが当たり前になっていた。
荷物をまとめながら返すと、たっつんはすぐ隣で待っている。
最初は“たまたま一緒に帰る”だけだったのに、今ではそれが普通になっていた。
そう言って腕を軽く引かれる。
文句を言いながらも、そのまま一緒に歩く。
差し出されたのは、なんとなく気になっていたやつだった。
得意げに笑うたっつんに、少しだけ驚く。
帰り道。
少し照れたように笑うたっつん。
そう答えると、たっつんは嬉しそうに「やろ?」と笑った。
その笑顔を見て、ふと思う。
前はただの“一緒にいるやつ”だったのに。
今はもう…
自然と口から出た言葉に、自分でも少し驚く。
即答だった。
その声が、やけに嬉しくて。
気づけば、隣にいるのが“当たり前”になっていた。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。