第4話

第4話 今の子供って奴は…
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2024/02/23 15:00 更新
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(懐かしいなぁ…雪名と公園に行ったは良いものの、二人で本読んでそのまま帰ったこともあったっけ…)
弥子が思い出を振り返っていると、誰かに右肩を叩かれた。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
肩を叩いた人物は、さっきまでブランコを漕いでいた少女だった。少年は少女の後ろで優しい笑みを浮かべている。
少女
ねぇ君、名前は?
優しい笑みを浮かべながら、優しいトーンで弥子にそう訊く少女。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
倉本弥子
弥子が冷たく言うと、少女は弥子の隣に座ってきた。
少女
弥子ちゃんか…ウチは米浦莉苑、宜しくね、弥子ちゃん♪
倉本 弥子( 坂本 薫 )
どうも…
米浦 莉苑
ねぇ、何でそんな冷たいの?ウチ、君と仲良くなりたいのに…
倉本 弥子( 坂本 薫 )
別に……
少年
ごめんね弥子ちゃん、この子、仲良くなりたいと思った子は意地でも友達にしようとするんだ…
滝澤 裕
あ、自己紹介してなかったね、僕は滝澤裕、宜しくね♪
滝澤 裕
ほら莉苑ちゃん、弥子ちゃん困ってるじゃないか。あっちで遊ぼう?
米浦 莉苑
えぇー…
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(頼むから離れてくれ…)
米浦 莉苑
…………そう、だよね…ごめんね、もう行くね
莉苑は残念な表情をしながら、ベンチから立ち上がった。
米浦 莉苑
ウチ等、また明日此処に居るから、明日来れたら来て
倉本 弥子( 坂本 薫 )
…………
弥子は無言のまま、公園を出て走って家に帰った。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
はぁ…はぁ…はぁ……
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(何なんだよ、あの子供…俺と仲良くなりたいなんて…今の子って、皆ああなのか…?)
倉本 弥子( 坂本 薫 )
……………誰が行くかよ…
翌日、結局弥子はまた公園に足を踏み入れてベンチに腰掛けた。今日はまだ莉苑と裕は来ていない。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(結局また来ちまった…)
米浦 莉苑
あ!弥子ちゃん!
滝澤 裕
おはよう、また会ったね
公園前で辺りをキョロキョロと見渡した後、莉苑と裕は弥子な気付いたようで、弥子に手を振って駆け寄って来た。
米浦 莉苑
ねぇ、弥子ちゃん…あのぉ…そのぉ……えぇっと…
莉苑はモジモジしながら、顔を赤くして俯いていた。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
何が言いたいの?
弥子が厳しく言うと、莉苑は顔を上げて弥子を見つめて言った。
米浦 莉苑
弥子ちゃん!ウチと友達になって下さい!
倉本 弥子( 坂本 薫 )
………!
弥子は、莉苑の目は雪名が薫に「私達友達になられないかな」と言った時の目と同じだったと思ったようだ。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
……………………いいよ……
米浦 莉苑
え?
倉本 弥子( 坂本 薫 )
別にいいよ
米浦 莉苑
ホント!?やった〜♪
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(子供は笑うのが仕事…だよな)
実は弥子、同年代の子が苦手で、雪名と友達になるまで2年はかかったそうな…
滝澤 裕
ねぇ、僕も良いかな…
倉本 弥子( 坂本 薫 )
別にいいよ
滝澤 裕
やった♪
米浦 莉苑
これから宜しくね、弥子ちゃん♪
倉本 弥子( 坂本 薫 )
宜しく
その後、3人は仲良く鬼ごっこをしたり、かくれんぼをしたりと楽しく遊び、時間が過ぎていった。
米浦 莉苑
今日は楽しかったよ、また遊ぼうね弥子ちゃん♪
滝澤 裕
またね♪
倉本 弥子( 坂本 薫 )
またね
裕と莉苑は弥子に手を振り、弥子も笑顔で手を振って三人は別れて帰宅した。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
ただいま
倉本 雪名
おかえり弥子♪
弥子が家に帰ると、雪名が出迎えてくれた。
倉本 雪名
弥子、今日はサプライズがあるの♪
倉本 弥子( 坂本 薫 )
サプライズ?
倉本 雪名
じゃ〜ん♪
雪名は後ろに隠していた水色のランドセルを弥子に見せた。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
えっランドセル?
倉本 雪名
実は明日から小学校に転校する事になりました〜♪
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(昨日の夜、好きな色を訊いたのはこの事だった訳か…)
等々小学校に転校する事になった弥子。まさかこの後あんな事が起きるなんて、この時はまだ知る由もなかった…

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