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第1話

タイムスリップ⏳
100
2026/08/21 11:00 更新




私には推しがいる。


今をきらめく、King & Prince の平野紫耀だ。

(なまえ)
あなた
やっば♡♡♡♡
紫耀くんほんとにかっこいい〜♡♡


音楽番組を見ながら今日も画面越しに言う。



ハスキーボイスにキレッキレのダンス……そして始まり終わりのトークなど見惚れるのはいつものこと。



親には私の声がうるさい!!と何度も怒られるが、それ以上に紫耀くんへの大好きって気持ちか溢れて止まない。


でも推しでは留まらないくらいの感情も芽生えてきている。

そう、恋。


もちろん歳も離れてるし、手の届かない存在なのはわかる。

それでも好きなのだ。いわゆるリアコというもの。




そんなある日。




Zzz‥ᐝ ……



(なまえ)
あなた
って、!!!
寝てた……



目を開けた瞬間、見知らぬ部屋にいた。


さっきまで自分の部屋で、いつものようにスマホを触っていたはずなのに。

慌ててスマホを見る。
(なまえ)
あなた
……20..〇〇年、、?、



表示されていたのは、自分が知っている日付よりずっと先。
(なまえ)
あなた
嘘……


何度見ても変わらない。


どうやら私は、10年後の世界にタイムスリップしてしまったらしい。

そして、街を歩いている途中。

大きな広告に映った人物を見て、足が止まった。
(なまえ)
あなた
紫耀くん……





そこにいたのは、ずっと大好きだった人。


平野紫耀。


中学生の私が、何度も動画を見て、雑誌を眺めて、毎日のように「かっこいい」と騒いでいた人。


――私の推し。


そして、誰にも言えないくらい本気で好きだった人。




けれど、その広告の隣にあったネットニュースの見出しを見て、息が止まった。












『平野紫耀、結婚を発表』









(なまえ)
あなた
……結婚……、?


.
令和〇〇年  〇月 〇日のニュースを始めます。



ビルの広告モニターでニュースが始まった。




.
____今日のニュースはNumber_iの平野紫耀さんが結婚の発表をしたことが公式サイトにて明らかになりました。





広告と同時にニュースでも大々的に報道される。





頭が真っ白になった。


10年後の私は知らない。

紫耀くんがどんな人と出会って、どんな恋をして、どんな未来を選んだのか。


ただ一つだけ分かる。



私の「大好きな人」は、もう誰かの大切な人になっている。




Number_i、?King&Princeじゃないの……?、


(なまえ)
あなた
紫耀くんが……結婚……



放心状態で近くの公園のベンチに座る。


(なまえ)
あなた
……泣
そうだよね、あの平野紫耀だもん。
ってか熱愛報道よりも先に結婚報告とか辛すぎ……







平野紫耀
平野紫耀
君……?



聞き覚えのある声がした。
振り返る。

(なまえ)
あなた
……え


そこにいた。

平野紫耀。

画面の中でしか見たことがなかった人が、目の前にいる。

平野紫耀
平野紫耀
大丈夫??



あなたのせいで泣いてるとかは言えるはずがない。


紫耀は少し不思議そうに私を見る。



(なまえ)
あなた
……




リアルで見たらオーラ半端ない。。

10年後なのに全然変わってない……むしろ若返ってるんじゃないかと言わんばかりの肌の綺麗さだし。



ずーっと凝視。



平野紫耀
平野紫耀
どこかで会ったことある……?


(なまえ)
あなた
な……ないです、


平野紫耀
平野紫耀
そっか……そーだよね、!笑


優しく笑う。


その笑顔だけは、10年前にテレビで見ていた頃と変わらなかった。
(なまえ)
あなた
……紫耀くん、


平野紫耀
平野紫耀
……俺のこと知ってるの?


(なまえ)
あなた
はい



平野紫耀
平野紫耀
ファン、?



(なまえ)
あなた
……はい


平野紫耀
平野紫耀
そっか。

……ありがとう




その一言だけで、泣きそうになった。

10年前の私が聞いたら、きっと大騒ぎする。

ずっと憧れていた人に「ありがとう」って言ってもらえたんだよって。


でもーーーー



(なまえ)
あなた
……結婚、おめでとうございます、



その言葉だけは、どうしても少し震えた。
紫耀が一瞬黙る。


平野紫耀
平野紫耀
……ニュース見た、?


(なまえ)
あなた
……はい


平野紫耀
平野紫耀
そっか


そして少し照れたように微笑む。

平野紫耀
平野紫耀
ありがとう



その顔を見て思った。


ああ。

この人は、幸せなんだ。


だったら、それでいい。


私が好きだった人が幸せなら、それでいい。


(なまえ)
あなた
……私、、紫耀くんに会えてよかったです


本当はもっと話したかった。


好きだって言いたかった。



でも、言えない。
だって私は、10年前のただの中学生だから。


(なまえ)
あなた
紫耀くん……
(なまえ)
あなた
私……私はずっと、、これからも、紫耀くんのこと応援します


平野紫耀
平野紫耀
……!!
平野紫耀
平野紫耀
ありがとう、


目を閉じる……。




紫耀くんの未来がどうか幸せでありますように。



あわよくば、、私が紫耀くんを幸せにしたかったけれど。


そんなのどうだっていい。


ただ彼が、笑顔で居てくれるなら……。







次に開いた時――。


そこは、自分の部屋だった。

時計を見る。

日付は、タイムスリップする前。

(なまえ)
あなた
……夢?、


スマホを手に取る。


画面には、いつもの紫耀の写真。


私はしばらくそれを眺めてから、小さく笑った。

(なまえ)
あなた
……10年後も、好きでいられるかな

その瞬間。


スマホに通知が届いた。




『平野紫耀、新ビジュアル公開』





思わず笑ってしまう。


(なまえ)
あなた
……やっぱり好き



10年後の彼には、10年後の幸せがある。


そして今の私には――
今しかない時間がある。


だから私は、もう少しだけ。

この恋を、大切にしていようと思った。




あなたの下の名前が現代に戻った後の未来では___


平野紫耀
平野紫耀
……



.
おーい
.
どーしたの?

平野紫耀
平野紫耀
……!!







平野紫耀
平野紫耀
あなたの下の名前……!、


大人の私
大人の私
何してるの??


平野紫耀
平野紫耀
いや……今中学生の子と会ってさ

大人の私
大人の私
そーなの?

平野紫耀
平野紫耀
うん。
平野紫耀
平野紫耀
どこか君に似てたんだ。

大人の私
大人の私
えーうそー!笑

平野紫耀
平野紫耀
ほんとに。
顔立ちも雰囲気も笑
平野紫耀
平野紫耀
少し幼めの顔立ちだったけど似てたんだよ笑

大人の私
大人の私
笑笑
大人の私
大人の私
そんなに似てるの??笑
めっちゃ気になる笑


大人の私
大人の私
さて!!
今日の夜ご飯の買い出し終わってきたところだから一緒に帰ろ!


平野紫耀
平野紫耀
荷物持つよ。


平野紫耀
平野紫耀
今日の夜ご飯何ーー?
大人の私
大人の私
コロッケ!
平野紫耀
平野紫耀
え!!!
楽しみ〜!!


平野紫耀
平野紫耀
俺も手伝うよ
大人の私
大人の私
いいよ笑
ゆっくりしてて笑

平野紫耀
平野紫耀
一緒に作った方が楽しいからいーの!!

大人の私
大人の私
笑笑
大人の私
大人の私
じゃあ早く帰って作ろっか!笑







________ fin.





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