第5話

69
2025/02/07 10:03 更新
遊園地
神城Side
神城
ここか?
悲鳴のした場所へ向かうと三人くらいの男達が魔法で悪遊びをしているようだった。火を使ったり電気を使ったり……

男達が話す言葉の中に「魔導学校」や「上級魔道士」などの単語が出てきていた。自分達が魔導学校の上級魔道士だからと優位に立っているつもりなのだろう。

上級魔道士と一口に言っても色々だ。魔力の器が大きい奴や魔法の多種持ちや色々。アイツらは多分器が大きいだけ。強い魔力を感じない
神城
おい、その辺にしとけ
あ?
知り合いか?コイツ
知らねぇよ
神城
魔導学校の生徒を名乗るなら
名に恥じねぇ魔法の使い方をしねぇとな?
いきなり出てきたと思ったら説教かよ
神城
上級魔道士なんだって?
なら、俺のことも知ってるよな
自慢じゃないが、俺とあなたは名の通り上級魔道士。器も魔法も魔力も。特にアイツは逸材と言われた魔道士。俺も学校じゃあそこそこ名の知れた魔道士だ。

因みに、コイツらの名前は知らない。上級魔道士と言ってもこういうチンピラは記憶しない主義だから
知らねぇよ、お前みたいな奴
ガキは大人しく帰んな
神城
魔導学校所属の蒼炎の魔道士、神城綾人
お前らが魔導学校の所属なら知ってるはずだけど?
男達
俺の名を言った途端、焦りだした男達。分かりやすいな…

魔導学校は年齢問わず魔法を学ぶ為に入る場所。でも、あの学校の中では魔法が年齢みたいなもの。初級、中級、上級の順で上がるのだが、俺達みたい二つ名があるのは上級でも一握り。

あなたも二つ名があるけどこの歳で二つ名があるのは珍しいらしい
神城
で?上級魔道士がなんだって?
いや…
なんでもないです!
そう言ってそそくさと帰って行った男達。呆気なかったな…



プルル


ベストタイミングで電話が掛かってきた。相手は勿論『祇澄あなた』
神城
«はい
祇澄
«今どこ?出てきたら居ないからビックリした
神城
«悪いちょっと離れた所で遊んでた
流石に格下相手に説教してたとは言えない
祇澄
«待ってて今向かうから
神城
«了解
ピッ


電話を切りポケットに仕舞う。アイツが来るまで待っていよう
祇澄Side
祇澄
綾人!
綾人の気配がする方へ向かうと遅いと言わんばかりの表情で綾人が立っていた。
神城
やっと来たな
祇澄
元はと言えば綾人が勝手に何処かに行くからだけどね
神城
悪かったって
笑顔で言うものだから本当に悪いと思ってるのか危ういけど、まぁいい。綾人だって何も用がないのに動き回るような人じゃない。

私には隠してるつもりなんだろうけど
神城
で、楽しかったか?
祇澄
まぁまぁ
クロウ
人間はアレに驚くのか?
祇澄
人によるけどね
神城
まぁ、作りもんだし、ここは子供向けだからな
子供の頃に綾人と来たときは怖くて綾人の手をずっと握ってた気がする。こう見るとあの時はカッコよかったって思った。

今もそれなりには…カッコいいんじゃないかな?
クロウ
幼子には効くと……
汝には効いたか?
神城
俺?俺は別に何も感じなかったけど
あなたはビビってたよ
祇澄
ちょっと!
クロウ
あなたも恐れるものがあったか…
祇澄
子供の頃の話でしょ、今は違う
そりゃあ、子供の頃は大きいものって怖いじゃない。綾人が驚いてなかったのが不思議だけど。見慣れてたのかな
クロウ
あなた、次はあれなんてどうじゃ?
祇澄
いいよ、行こう
クロウが選んだのは観覧車。クロウは他の悪魔とは違って好奇心旺盛だな…

プリ小説オーディオドラマ