夜なのにすごく明るい、
夜ってこんなに綺麗だったんだな
初めての明るい夜に感動した
少し歩いてると人影が見えた
丹後だった。
こんなところで何をしているんだろう
とりあえず話かけに行こう
そういい、俺のことを抱きしめてきた
気持ち悪い、抱きしめてくるとか吐き気がする
意味がわからない。
お前の仇を取れってか?
ふざけんな。嫌だわ。
大阪は俺のことを助けてくれた善人だぞ
都合のいい奴が。
ガサッ
丹後は俺を後ろにやって、バリアを貼った
そう言って、去っていった
アイツ誰だろう、
見た事ないし大阪の事を知ってるようだ
兄弟?親?
わかんないや。
その後、丹後から全てを聞いた
大阪が理想郷を作れたのは、和泉の能力で
和泉は自分と同じようになってほしくないから大阪を自由にさせた
一からすべて。
けれど和泉の考えが甘かった
大阪があんな物語を完成させるとは思っていなかったのだ。
それでも和泉は大阪を止めなかった。
と言うか。止められなかった。
和泉の能力から大阪は抜け出したのだ
けれど、和泉は止めなかった
だってそれが大阪の自由だもの。
それからは少し少しバレない程度に和泉自身の意思を入れた
それに不満を抱えたのが丹後だった。
和泉の能力から自力で抜け出し、勢力を強めていった
そして和泉から倒すのは無理があると思い
大阪の理想郷に入り込んだのだ
大阪の理想郷はこうだ。
「悪役が勝つ話。」
この物語で重要なのは
ある2人が大阪の理想郷の設定、いわゆる和泉の能力から抜け出す事。
その2人とは、
大好きな飛和、理想郷で言うと京都
そして善人でみんなに優しく、本物の正義のヒーロー、大阪の大っ嫌いな呉。
理想郷で言う、“広島”だ
そして、現実世界に戻った時には、記憶が全てなかった
言語も、思い出も、全てが
感じたモノは兄弟の暖かい温もりと、
何故か溢れ出てくる恐怖心だった。
それから俺は成長して、喋れるようになって、感情を取り戻した
ただ、俺が全てを完治した頃には、丹後がこの世界に戻って来てた。
勿論平和に暮らせる訳がなく、すぐさま戦闘が始まった
完治したからと言って、強くなったりはあまり無かった
けれど、人一倍は強かった
運動神経は元からよかったからね
それでも弱いせいか負けそうになった
走馬灯が見えて来た。
走馬灯には存在しない記憶ばっかだった
そりゃ記憶なくなってたからね
そのおかげで全てを思い出せた
目が覚めるとベットで寝ていた
最初に思った事は大阪の恐ろしさ
それと、広島の重要さ。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
なんで俺がこんな事にならなきゃ駄目なの?
なんで俺にこんな重大な役目を渡したの?
俺が何したって言うんだよ…
あぁ、和歌山。死ぬんだ。
ここまで頑張って積み上げて来たもの全部消えていくんだ
みんな、みんな死んでいくんだ。
物語は全部知ってる、
俺と大阪だけが生き残る。
それ以外、全員死ぬ
じゃあ、大阪を殺せばいいんだ。
大阪を殺して、この理想郷を壊すしかない。
まずは広島を助けなきゃ。
終わり












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。