妊娠後期に入って、サンウォンの体ははっきりと妊婦とわかるようになってきていた。
お腹は服の上からでもわかるくらい大きくなり、少し立っただけでも腰が重くなる。肩や背中も痛む日が増えた。
それに伴い動きもゆっくりになっていた。
立ち上がる時に腰に手を当てたり、長く座った後、肩を回したり。
本人は「大丈夫」と笑うけれど、メンバーはちゃんと気づいている。
その日、仕事から帰ってきたメンバーが、大きな箱を持って帰ってきた。
sw「…なに、これ?」
サンウォンが首を傾げると、
ヒョンラインが目配せして、リオが一歩前に出る。
lo「サンウォナ、ちょっと座って目瞑ってて」
言われるままソファに腰掛けると、何やらガサガサと音をたてながら「ちがうよ」「こうだよね?」などと言いながらなにかを始めた。
ax「目あけていいよ!」
sh「みんなからのプレゼントです!」
そこにあったのは立派なマッサージチェアだった。
sw「……え?」
サンウォンは、しばらく言葉を失う。
lo「最近腰とか背中、痛そうだったから」
ho「少しでも楽になればいいなって思ったんだ」
サンウォンの目が、少し潤む。
sw「こんなの、もらっていいの?」
gn「だめって言っても、もう買ったし」
即答に、誰かが笑った。
「とりあえず座ってみて」と促される。
サンウォンが恐る恐る座ると、ゆっくり動き出した。
sw「……っ」
思わず声が漏れた。
sw「やばい……」
肩が、背中が、じわっとほぐれていく。
ln「顔、ゆるっゆるですね」
マンネラインがくすくす笑う。
js「それくらい良いってことだね」
サンウォンは、マッサージチェアに身を預けたまま、
小さく言った。
sw「ありがとう。ほんとに、ありがとう」
マンネが、ぽつりと返す。
sh「無事に産んで、元気で戻ってきてくださいね」
その言葉に、サンウォンは深く頷いた。
リビングは幸せな空気で満たされていた。
夜。
シャワーを終えたサンウォンが、ベッドに腰掛けていた。
一日の終わりに、すっかり定着した時間だった。
lo「今日もやるよー」
リオがそう言って、クリームを手に取る。
手のひらで温めてから、ゆっくりお腹に触れる。
lo「冷たくない?」
sw「大丈夫」
丸く張ったお腹に、円を描くように、丁寧に。
sw「この時間、もう当たり前になったね」
サンウォンが、天井を見ながら言う。
ルーティーンとなったお風呂上がりのひと時。
リオの手つきは、慣れていて優しかった。
sw「ねえ」
サンウォンが、ふと思い出したように言う。
sw「どんな子だと思う?」
リオは、少し考えてから答える。
lo「よく寝る子」
sw「それは願望でしょ」
小さく笑い合う。
lo「でも、サンウォンのお腹の中、居心地良さそうだし」
sw「じゃあ、穏やかな子かな。…どっちに似ると思う?」
lo「顔は……」
リオは一瞬、真剣に悩んでから。
lo「サンウォニ」
sw「えー、僕リオ似だと思うなー」
lo「この顔面は後世に引き継がないとだろ」
sw「…やっぱりバカ」
サンウォンが、照れたように視線を逸らす。
sw「じゃあ性格は?」
lo「……半々」
sw「僕とリオは結構反対だよ?笑」
また、くすっと笑う。
その瞬間、お腹の中で、ぽこっと動いた。
「あ」
二人同時に、手が止まる。
lo「今の…!」
sw「うん笑」
リオが、そっと手を当てる。
lo「聞いてたのかな、会話」
sw「自己主張強めだね」
サンウォンは、思わず笑って、そのまま目を細めた。
lo「楽しみだな」
sw「うん」
この時間だけは、不安よりも、楽しみのほうが大きかった。
お願いがあります。
現在、ゴヌの件でかなり荒れてしまっていますよね。
snsで心無い書き込みを目にするたび、本当に胸が苦しくなります。
ゴヌの性格上、それらを見ていると思っているのは私だけではないはずです。
だけど、1の棘より100の愛を見てほしいです。
そこで、plas chatの方でゴヌへの応援コメントを書き込みませんか?
きっとそこが一番本人の目にも留まりやすいと思います。
少しでも綺麗な言葉を届けてあげましょう。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。