第12話

#9【一般的幸福論】
1,342
2024/05/07 12:49 更新
自分はその不安のために夜々、転輾し、呻吟し、
発狂しかけた事さえあります。



自分は、いったい幸福なのでしょうか。
  
                  太宰治『人間失格』
太宰(22)
“津島家全焼事件”の、起こった原因は…
_私…津島修治の所為です
一瞬、空気が固まる。
ぇ、……
国木田
……貴様が殺した…訳では無かろう。
何があったんだ
太宰(22)
……そうだね、今から話すよ。
件の事件の概要……
私の異能は反異能、欧米にも居ない誠に希少な異能です。
ですので、私の異能を求め家を襲撃される事が日常でした。
母や父…兄も、身を呈して私を守ってくれました。
ですが、当然追い返そうと思えば多少なり怪我をするもので。
兄は常に何処かに擦り傷が有ったし、母は足に包帯が。
父に至っては片腕を骨折してしまっていました。
私は、気づいていました。家族が、私を守ろうとして
傷付いていることに。
屹度、家族も私が気づいている事を知っていたのだと思います。
今は、私等放っておいて其処等で死なせておけば良かったのだ。
と何度も思います。ですが、それは過ぎた話。
……嗚呼、彼の日も、襲撃犯が襲い掛かってきました。
【津島家 リビング】
修兄2
なあ修、此れって誰が犯人だと思う?
修治(5太宰)
此れ……?
そう言って修治の兄が見せたのは、一冊の推理小説。
修兄
俺達で色々考えてみたんだけどさ、
中々答えが出てこなくて!
修なら分かるかなって思ってさ!
兄の話に依ると、探偵の主人公が犯人を言い当てる前に
予想を立てて、爽快感を倍にしたいのだとか。
修治(5太宰)
分かっ、た。一寸見てみるね
修兄2
うん!はい、此れ本
修治(5太宰)
は〜い…
そうして、本が兄から私の手に渡る…筈だった。
衝撃で手に本が届く事は無く、床へ落ちた。
ガシャーーーーーンッ!!!!
激しい轟音と共に、家が大きく揺れる。
修治(5太宰)
わっ!?
修兄
な、何だ!?
修兄2
馬鹿、また悪者が来たんだ!
修、兄ちゃん達と一緒に逃げるぞ!
修治(5太宰)
ッ……
修兄
修!急げ!
私に手を差し伸べた兄の手は、擦り傷だらけだった。
嗚呼、止めて下さい。私など放っておいて下さい。
何故判ってくれないのかしら。……否、もしかすれば
私が判っていないのでしょうか。
でも、貴方が其の手を取ったなら、眼の前の家族は
更に怪我をします。手をはたき落とせば良かったのです。
手を弾いて、拒絶して…「私の事は放っておいて」と
口にすれば、彼等が最悪な事に巻き込まれなくて
済んだ可能性も有ったというのに。
修治(5太宰)
う、ん。逃げよう
___私は、何処迄も臆病者でした。
【津島家 廊下】
タッタッタっ…と一定の韵律で廊下を駆ける3人の少年。
修治(5太宰)
はぁッ、兄、さま……
何、処に行くの…!?
修兄
と、取敢えず…ッ、父様、と
母様達の所…だろ!
修兄2
何時も、二人はッ用餐にいる!
急いで向か____
???
キャアアアアアッ!
三人が廊下を走って移動していると、
目的地(用餐)の方から高い悲鳴が鳴り響く。
三人
ッ!?
修兄
い、今の声…
修兄2
間違い無い、よな…母さんの声だ!
修治(5太宰)
母さま…ッ、如何、如何しよう!?
早く行かなきゃ!
修兄
何言ってるんだ!悪者は
母様の方に居るって事だ。
彼奴等は修を狙ってるんだぞ!?
修兄2
そうだぞ!取敢えず遠くの方に…
修治(5太宰)
だからって、母さまを
見捨てるなんてやだよ!
修治(5太宰)
其れに、彼の人達の狙いは僕だ。
僕さえ…僕さえ行けば、屹度____
修治が続きの言葉を紡ごうと口を開いた瞬間だった。
ドガッ!と激しい音を立てて、数歩先の扉が内から蹴破られる。
其の音の発生源は、____用餐。
三人
ッ!?!?
思わず、全員が足を止める。
おい、無効化の餓鬼は手前か?
開いた扉からゆらりと覗いた巨大な人影が、
明確に姿を現し修治の眼の前で止まる。
修治(5太宰)
……!!!!……ぇ、あ……
声を掛けられた修治は、答えることも逃げることもせず、
只其の場でカタカタと身体を震わしている。無理もない。
其の男が、返り血に塗れていたからだ。
答えろ、餓鬼。さもないと……
不敵な笑みを浮かべながら、男は右へ3歩程ずれた。 
三人
ッ……!?!?!?
其処には、想像を絶する悲惨な光景が広がっていたのだ。
修母
ッ゛、……ぁ゛……
修父
ッ…母さん!母さんッ!!!
脇腹から大量の血を噴き出し倒れる母に、必死に呼び掛ける父。
お前らの大切な御母さんみたいに
なっちまうぜ〜?w
修治(5太宰)
……おかぁ……さま…?
目から光が消えた母の目を見た修治は、体を固める。
チッ、なぁ、答えろよ
無効化が餓鬼だって情報は
わかってんだ、言わなきゃ全員殺すぞ
修兄
………ぉ、……………え……ぃ……
あ゙?
修兄
御前、なんかに…お、教えッ…、…無い…!
修治(5太宰)
兄さま…ッ!?
修兄2
ちょ、おいッ…!
………そうかよ。
兄の言葉を聞いた男は、フッと柔らかい笑みを浮かべ乍、
光を放つ拳を握りしめ______


































































銃弾を“2発”放った。
【????】
眼の前が大好きな人達の血と其れを焼く炎で真っ赤に染まった。

如何しようも無く辛くて、悲しくて……涙が溢れた。
彼れから、もっと辛いことが起きた。
自分の身体から、止め処無く溢れる、血。

至る所に付いた濃い痣、家族を思い出させる嫌いな包帯。

拘束具は、錆が付いていて肌に擦れて迚も痛い。
初めは、痛くて痛くて苦しくて、だから泣いたし抵抗した。
でも、此れも全部僕の所為なんだ、って…そう考えると、
抵抗するだけ無駄だと思った。
抵抗したって、どうせ余計痛くなるだけだし、
其れに、僕は人間の資格の無い失格者だから。
泣くのが無駄なら、泣かないようにすれば良い。
痛みを感じるのが無駄なら、痛みを遮断すれば良い。
そう、“津島修治”など、殺してしまえば良いのだ!
____其の日、僕は初めて殺人を犯した。
否、未だ2桁行ってないから上旬だし…
あ、どうも皆様!CocoaAisuです☕🍨
漸く5.8才のシナリオをぼんやりと
決め始めることができました〜!←
コメント下さいますと嬉しいです♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あ、そうそう!
一つ申し訳ない報告が御座いまして…
現役学生ココアアイス、
これからテスト期間でして…、
次の更新がだいぶ遅れると思います!💦
ご理解の程宜しくお願いします…m(_ _)m
頑張ってどれだけ遅くても6月中旬に
投稿できるように頑張ります!
それでは、次回をお楽しみに!👋

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