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第1話

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2025/11/21 15:10 更新
ゼルファス・ヴァルセリア___
彼女は悪魔学校バビルスの教師だった






ゼルファス・ヴァルセリア
やぁ、次期魔王候補と側近
ゼルファス・ヴァルセリア
今日から私がお前らの担任だ
彼女はかの消失の魔王がバビルスに在籍していた頃のの担任で、






デルキラ
何なんだよ、コイツ…
ゼルファス・ヴァルセリア
言っただろう、私は魔王候補なんぞに優しくしないとな
スパルタ教師としても有名だった









彼らが卒業してからも教師を続け数百年、そんな彼女は現在…





棺桶の中で寿命を待っていた
ゼルファス・ヴァルセリア
ゴホッ
ゼルファス・ヴァルセリア
血…
ゼルファス・ヴァルセリア
私も歳には抗えないな
そう言って今年で何歳だったかなんて考えてみるものの、途中で数えるのをやめたのでよく覚えていない
ゼルファス・ヴァルセリア
こんな老人をいつも酷使しやがって
あいつら元教え子は私の見た目が変わらないからいつも勘違いしているのだろう

…その割に私が少し出かけただけで大騒ぎするから面倒なのだが
そうだ、そんなあいつらに私がもう直ぐ死ぬと言ったらどうなるだろう
それだけは死後の楽しみになるかもしれない
ゼルファス・ヴァルセリア
振り返ればずっと忙しい日々だった
念願の教師になった途端、今の今までずっと何かしらに巻き込まれ続けていた気がする
その度に何度休みたいと思った事やら
まぁ結局休めたことはなかったが…
ゼルファス・ヴァルセリア
そろそろか…
最後にこの魔術を行使すれば私の肉体は砕け散り、私の持つ膨大な魔力と共に自然にかえる事だろう

…そうだ、愛する我が教え子達には魔術を行使した瞬間に遺書でも贈られるようにしておこう
なんて教え子思いの教師なのだろうか

ゼルファス・ヴァルセリア
あぁ…
ゼルファス・ヴァルセリア
振り返れば悔いのない悪くない人生だった…

















これが死というものなのか…体も軽い久しぶりの感覚だ


まるでまだ生きているかのような…
ゼルファス・ヴァルセリア
ん?
棺桶から起き上がり、辺りを見渡す
ゼルファス・ヴァルセリア
何故私は生きている?
ゼルファス・ヴァルセリア
魔術は成功したはずだ、物をテレポートさせた時のあの感覚が残っている
ゼルファス・ヴァルセリア
もし仮に失敗していてもこのような大規模な魔術なら魔力切れで死ぬはず…
ゼルファス・ヴァルセリア
ん?そういえば何か声も変だ
ゼルファス・ヴァルセリア
は?…手が小さい…
ゼルファス・ヴァルセリア
まさかッ…
そう言って急いで立ち上がってみればいつもとどう考えても目線の高さが違う、着ていた筈の服も今はダボダボだ
ゼルファス・ヴァルセリア
まさか…身体が縮んでいる⁉︎…






ゼルファス・ヴァルセリアの死____
突如遺書なるものが彼女の教え子達に届いたことで発覚したこの出来事は魔界中の悪魔を揺るがすビックニュースとなり、連日報道番組で取り上げられる事態となる


そして、彼女の死後教え子達は彼女の遺体でもとずっとその痕跡を探し続けることをこの時の彼女はまだ知らなかった

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