ゼルファス・ヴァルセリア___
彼女は悪魔学校バビルスの教師だった
彼女はかの消失の魔王がバビルスに在籍していた頃のの担任で、
スパルタ教師としても有名だった
彼らが卒業してからも教師を続け数百年、そんな彼女は現在…
棺桶の中で寿命を待っていた
そう言って今年で何歳だったかなんて考えてみるものの、途中で数えるのをやめたのでよく覚えていない
あいつらは私の見た目が変わらないからいつも勘違いしているのだろう
…その割に私が少し出かけただけで大騒ぎするから面倒なのだが
そうだ、そんなあいつらに私がもう直ぐ死ぬと言ったらどうなるだろう
それだけは死後の楽しみになるかもしれない
念願の教師になった途端、今の今までずっと何かしらに巻き込まれ続けていた気がする
その度に何度休みたいと思った事やら
まぁ結局休めたことはなかったが…
最後にこの魔術を行使すれば私の肉体は砕け散り、私の持つ膨大な魔力と共に自然にかえる事だろう
…そうだ、愛する我が教え子達には魔術を行使した瞬間に遺書でも贈られるようにしておこう
なんて教え子思いの教師なのだろうか
…
これが死というものなのか…体も軽い久しぶりの感覚だ
まるでまだ生きているかのような…
棺桶から起き上がり、辺りを見渡す
そう言って急いで立ち上がってみればいつもとどう考えても目線の高さが違う、着ていた筈の服も今はダボダボだ
ゼルファス・ヴァルセリアの死____
突如遺書なるものが彼女の教え子達に届いたことで発覚したこの出来事は魔界中の悪魔を揺るがすビックニュースとなり、連日報道番組で取り上げられる事態となる
そして、彼女の死後教え子達は彼女の遺体でもとずっとその痕跡を探し続けることをこの時の彼女はまだ知らなかった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。