切島「お前ってさもしかして、商店街の事件の……」
『あぁ………うん!』
切島くんの目が一瞬伏せられる。
でも、次の瞬間にはそれがなかったようにすぐ顔が明るくなった。
切島「……すっげぇ!漢らしいな!!頑張ろうぜ!」
『………おとこらしい?』
え、一応女だよ………。。
切島「度胸があるってことよ!!」
切島くんが自分の拳と拳を打ち合わせた。
『おお!なるほどっ。頑張ろうね!』
そんなことを話していると、お茶子ちゃん、飯田くん、
続いて爆豪くんとオールマイトが戻ってきた。
オ「今戦のベストは飯田少年だ!」
梅雨「勝ったお茶子ちゃんか緑谷ちゃんじゃないの?」
オ「ん~そうだなあ~何故だろうなあ〜?わかる人!!?」
おそるおそる、
でも、しっかりと自信を持って私は手を挙げた。
『えーと、はい!
飯田くんが一番状況設定に順応していたから、です』
オールマイトやみんなの視線がこちらにむく。
………う、もう少しちゃんと説明しなきゃだよね、
えーと………。
『爆豪くんは屋内での大規模攻撃をしていたし、飯田くんと連携を取らずに動いてしまったところ、
緑谷くんも、屋内での大規模攻撃と受けたダメージが大きすぎるところ、があまり良くなくて………。
おちゃ………麗日さんは中盤、ちょっと気の緩みがあったところ。それと、最後の攻撃が乱暴すぎたところ。ハリボテを核だと思いきれてないのも気になりました。
飯田くんは相手への対策をこなし、かつ核の争奪をきちんと想定していたからこそ、対応に遅れたのかなと思います。
ヒーローチームの勝ちは、もちろん、勝ちではあるんだけど、訓練だという甘えが所々出ちゃっているかな………って感じです」
言い終わると同時に、周りから拍手が起こる。
飯田くんがふふんっと嬉しそうにしていて、
笑っていいのかは分からないけど、面白かった。
オ「ま、まあ、飯田少年もまだ固すぎる節はあったりするわけだが…まあ…正解だよ、くう~」
良かった………!
こんなたくさん話して、
あってなかったらもう無理だった………。
ふと、視線がそれる。
オールマイトの隣に立つ爆豪くんは顔を伏せていて。
いつもの自信が一切感じられないその姿に、
少し、胸が傷んだ。
〝負けたから〟みたいな単純な理由なんかじゃない気がしたから。
オ「よーし!
みんな場所を変えて第二戦が始めよう!」
そして、次の対戦。
まさかの____私たちがヴィラン側。
ヒーロー側は上鳴くんと砂藤くん。
ヴィラン側かー………。
というか、……私、上鳴くんと相性悪めっぽいんだよね……。
私の個性は、どちらかと言うと物理寄りだから。
『切島くんの個性って硬化だよね。
電気とパワー系の攻撃って相性どう、?』
切島「うーん………電気はわかんねえけど………、
パワー系は行けるはずだぜ!!
どっちも、耐えるしかねえな!!」
『私もなんだよね〜。』
しかも、屋内だから太陽の光少なめだし………
でも、そんなこと言ってられないや。
切島くんのやる気に満ち溢れた顔が見える。
勝ちにいこう。
訓練でも、本気で____。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!