上鳴くんが首を縦に振る。
え、ほんとに?
少し黙ってから、大声で上鳴くんが言う。
上鳴「………え?!、知ってた?!」
私は、首を横に振った。
上鳴「………心、読んだ?!」
さっきよりも強く首を振る。
そんなわけないじゃん………。
少し、考えるように顎に手を当てる。
上鳴「じゃあ………碧翠も好きなのか?!ハンバーガー」
『いや、私、食べたことないんだ』
上鳴「え?!美味いのに!!」
『食べる機会、なくてさ………』
中学に入るまで、病院にいたから………。
相澤「おい。」
『うぴっ』
突然、後ろから、声をかけられてびっくりする。
変な声、出たんだけど ~~………。。
相澤「ノート、ありがとうな。お前らも振り返りに参加するか、もう帰れよ。」
『はーい』
相澤「………伸ばすな。」
『………はい。』
上鳴「ぶふっ」
私と消太お兄ちゃんの会話に、上鳴くんが笑う。
………恥ずかし。
すぐに切島くん達の所へ行った。
上鳴「何話してたんだー?!」
………上鳴くん、一緒だったわ。
私たちは、そのまま振り返りをした。
色んな意見が出てきて、次意識したい所も見えてきた。
切島「じゃあ、こんくらいにして帰るかー!」
上鳴「だなー!」
気づいたら、他のグループの人達はもうほとんど、帰ってしまっている。
『じゃあ、また!』
3人「「「おう!」」」
3人と別れてから、
私は最近ハマってるマンガでも買おうと、本屋さんに向かう。
入口に近づくと、中から大きな声が聞こえた。
それも、聞き覚えがある、声。
「あ゙ぁ゙ん?なんで俺がそんなことしなきゃならねぇんだ?!」
バレないように、そーっと中を覗く。
ば、爆豪くん………?!
店員さんに何やら突っかかっていた。
あまりの剣幕に、止めようと中に入ろうとする。
でも、その時、店員さんが面白そうな事を言った。
店員「申し訳ありませんが、これを買うには、
〝____〟と言って頂かないと………。」
爆豪「なぁ゙んで、そんなこと言わねぇといけないんだ!!特に最後!!!」
〝____〟?
爆豪くんが、その言葉を言うと信じて、
入り口の前で息を潜める。
店員さんが黙ってしまったので、爆豪くんが渋々、といった感じで口を開いた。
爆豪「あ゙ぁ゙!!言やあいいんだろ!クソが!!!
〝私が来た!………大丈夫か、
……チッ…………お嬢さん……〟」
店員「きゃーー!!」
『ぶふっ………』
爆豪くんの言葉と店員さんの叫びに思わず吹き出す。
あ、やば………
爆豪くんと、目が合った。
爆豪くんは私を視界に捉えた瞬間、
もう、なんと言っていいか分からないほどに
驚いた顔をしてから言った。
爆豪「クソがっ!!!」
爆豪くんの顔がみるみる怖くなっていく。
さっきまで黄色い歓声をあげていた店員さんも、
その剣幕に静かに仕事をこなしていた。
身の危険を感じた。
これは、まずい。
………………逃げなきゃ!!











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。