そのあとも残りの種目を、終わらせた。
初めより元気が無い爆豪くんと
結局、競いながら。
あの人、もうなんか怖いよ………
消太「んじゃ、ぱぱっと結果発表。
トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。
口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する。」
ブンッと結果が出る。
え、1位?
まじで?
やったっ!勝てた!
そう思って爆豪くんのいるほうをつい、見てしまう。
爆豪くんはモニターを見て、
すごく不機嫌そうに眉をしかめていた。
消太「ちなみに、除籍はウソな。
君らの最大限を引き出す合理的虚偽。」
その言葉に、思わず前に向き直す。
あっけらかんとした口調で、にやっと笑いながら
消太お兄ちゃんがそうやって言ったのだ。
え、
「はーーー?!」
と言うみんなの声が被さる。
……え、信じちゃってたんだけど。
あんな顔で言うから………。
消太「そういうこと。これにて終わりだ。」
そう言って消太お兄ちゃんは緑谷くんに、
なにか紙を渡して、職員室に戻ってしまった。
紙を持って立ち尽くしている緑谷くんに声をかける。
『………指、大丈夫?』
緑谷「あっ………碧翠さん。大丈夫だよ………っ、」
明らかに痛そうで、言葉に詰まってしまう。
緑谷くんの手には、保険室利用の文字。
あ、リカバリーガールに治して貰うんだ………。
『………明日からも、頑張ろ!!
改めて、同じクラス、よろしくね!』
にっこりと笑いながら言うと、
緑谷くんはなぜか顔を赤くしながらも答えてくれた。
緑谷「いや…僕の方こそ……!よろしく、碧翠さん!」
なんだか、あらためて、友達になれたのかなと
嬉しくなって、えへへ、と笑っていると
いきなりグイッと襟を引っ張られた。
………へ?
緑谷くんの顔がみるみる青白くなっているのが見える。
え、もしかして、掴んでるのって
『爆豪、くん?』
爆豪「ぁ゙あ゙?」
あぁ、いつもの爆豪くんだ………。
さっきまでちょっと静かだったからって
心配してた自分がバカみたい………。
そう思っていると、そのまま爆豪くんが歩きだした。
慌てて、緑谷くんに声をかける。
『保健室行くのに呼び止めちゃってごめんね、
お大事に!!』
緑谷「う、うん!」
緑谷くんの声をかき消して、
爆豪くんがなかなかの大声で言ってくる。
爆豪「次はぜってぇ、負けねぇ!!
てか、今回も負けてねぇ!!」
………いや、私1位だったよね?











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!