H. side
何時間経っただろう。
外は暗くて
体は感覚がなくなっていて
それでも、家に帰りたくなくて
ずっと公園のベンチに座っている。
俺の周りには少しだけ雪が積もっていて。
溶けないくらい寒いんだな
なんて呑気なことを考えていた。
死ねたらいいのに。
いつだって、心の中には
死にたい
と言う想いがあって
この想いが消えることはなかった。
流石に何時間も外にいたから
寒くて。
上着も着ずに来たから余計に。
でもどんな顔をして帰ればいいんだろう。
それすらも分からない。
答えなんか知らない
答えてなんかくれない雪に問いかける
雪ではなくて、月明かりが俺を照らす
ただ、答えも教えてくれずに
照らすだけ
俺、自分勝手だな。
夢が怖くて、
家を出て、
大切な人の声を無視して。
M. side
なっちゃんが出て行って3時間
全然なっちゃんが見つからなくて
らんらんといるま先生どこさめちゃんから
電話がきた。
電話からは
今どこにいるのかとか、
そんなに買い物してるのかとか、
焦りと心配の混ざった声で聞いてきた
何て答えればいいのかわからなくて、
そしたらすっちーが
申し訳ない。
人に頼ってばっかだ
…なっちゃんどこにおるんやろ。
もし見つからなかったらどうしよう。
そんなことを考えたら体が震えた
寒さじゃない。
恐怖と、心配だ。
いつのまにか電話は終わっていて
ポケットからカイロを出して
「はい、どーぞ」
って言って、俺にカイロを渡してくれた
優しくて、少しあたたかい。
でも、なっちゃんのことを考えると
怖くて、心配で、
彼の名前を呼ぶといつも
優しく微笑んで
って言ってくれる。
…?
すちくんが焦って俺に抱きつく
俺の頭はハテナマークで埋め尽くされる
すちくんが何故抱きしめたのか
問いかける前に
答えを教えてくれた
え、俺泣いてるの?
無意識に泣いていたらしい。
すちくんは何も言わずに
優しく背中をさする。
すちくんには
俺の心が見えているのかもしれない
凄く、凄く優しくて
余計に泣いてしまう
自分の気持ちを素直に伝えた。
本当に不安だったから。
どうやら、3人に伝えたらしい
なっちゃんが見つからない
と。
そしたらみんな、急いで着替えて
きてくれるらしい。
いつも君は不安を安心に
変えてくれるよね。
今度は無意識に
涙ではなくて、感謝の言葉が
こぼれた。
1100文字越え✨
久しぶりに1000文字超えれて嬉しいぃ…🥹
見てくれてありがとうございました
おつみおです!











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。