俺はずっとあなたを助けるのに必死だった
いや、今も必死だ
初めて会った時にあなたが訳ありなのを知って心臓を治しながら俺が面倒を見ようと考えた
そんな考えをすぐに了承してくれたあなたは小3ながら度胸はあるなと思った
自分の育て親に対してあんなに言い返せるのはすごいと思った
あなたの心臓は通常よりも"極端"に小さく手術がとてもしずらい
根本的に心臓をでかくすればいい話だけど、そんな上手い話はもちろんない
だから俺は心臓の成長過程を見つつ、検査して、できる手術からしてる
大好きなバスケも諦めさした(表の理由は怪我だけど実際は自分の心臓の事を思っての事)
学校にもできるだけ心臓のことは言わないようにしていた
言うといじめられる、友達がいなくなる、気を遣われる、異常なまでに心配される
そんなように思って学校側には言わなかったのだ
いつもなら多少の我儘を言うのにそれすらも無くなった
まさか俺に申し訳なく思ってるなんて思いもしなかった
遠慮してるなんて思わなかった
俺は少しばかりいや、かなりばかり後悔した
もっと話を聞いていれば
もっと寄り添えていたら
もっとそばに居てあげたら
って色んなことが浮かんでくる
俺はあの二人の話を聞いて思ったことがある
あなたのことは絶対に助ける
確かに完治させるは難しい
けど、少しでも良くなるように
動けるように
絶対にしてみせる
主治医としても彼氏としても
あなたのことは絶対俺が守る












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。