第36話

36 渡海の思い
1,128
2024/09/06 15:00 更新
俺はずっとあなたを助けるのに必死だった
いや、今も必死だ

初めて会った時にあなたが訳ありなのを知って心臓を治しながら俺が面倒を見ようと考えた

そんな考えをすぐに了承してくれたあなたは小3ながら度胸はあるなと思った

自分の育て親に対してあんなに言い返せるのはすごいと思った



あなたの心臓は通常よりも"極端"に小さく手術がとてもしずらい
根本的に心臓をでかくすればいい話だけど、そんな上手い話はもちろんない
だから俺は心臓の成長過程を見つつ、検査して、できる手術からしてる

大好きなバスケも諦めさした(表の理由は怪我だけど実際は自分の心臓の事を思っての事)

学校にもできるだけ心臓のことは言わないようにしていた
言うといじめられる、友達がいなくなる、気を遣われる、異常なまでに心配される
そんなように思って学校側には言わなかったのだ

いつもなら多少の我儘を言うのにそれすらも無くなった
まさか俺に申し訳なく思ってるなんて思いもしなかった
遠慮してるなんて思わなかった

俺は少しばかりいや、かなりばかり後悔した
もっと話を聞いていれば
もっと寄り添えていたら
もっとそばに居てあげたら
って色んなことが浮かんでくる

俺はあの二人の話を聞いて思ったことがある
あなたのことは絶対に助ける
確かに完治させるは難しい
けど、少しでも良くなるように
動けるように
絶対にしてみせる
主治医としても彼氏としても
あなたのことは絶対俺が守る

渡海先生
あなた、絶対俺が守るからな
あなた
💤
猫田さん
猫田さん
渡海先生、助けたいのは分かりますが先生も人間なので限界ってものがあります
なので今日は仮眠室で寝てください
猫田さん
あ、資料見ようしても無駄ですよ
隠しましたから
明日の朝また出しておきますので
猫田さん
今日は休んでください
いいですね?
渡海先生
わかった
渡海先生
ありがとう
猫田さん
はい

プリ小説オーディオドラマ