第2話

1‪𓂃 𓈒𓏸
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2023/01/23 08:39
ベリアン
主様……?
あなた

ん……

ベリアン
どうやら私は眠っていたよう、
外を見てみるともう夕日が沈みかけていた。











あぁそうだ
私は朝から猫の執事、ムーに振り回せれて
クタクタになり、寝てしまっていたのだ。











目の前の私の担当執事 ベリアン は、
お昼からずっと部屋に閉じこもっている私を心配でもして様子を見に来てくれたのだろう。







どこか具合が悪いのか、と思っているような目でベリアンは私を見つめてくる。
迷惑…かけちゃったな、








あなた

ごめんね、朝からムーと遊んでてさ
ちょっと疲れちゃって寝てたんだ。

ベリアン
そうですか…!
ベリアン
どこか体調が悪いのかと
心配してしまいました、
ベリアン
主様が元気のようで良かったです。
ベリアンはそう言い
いつものように、ふわっと温かみのある笑みを見せてくれた。
ベリアン
主様、喉は乾いていませんか?
よろしければ紅茶をお入れしますよ。
あなた

そうだね…
じゃあお願いしようかな?

ベリアン
はい!
すぐ準備致しますね。
私はベリアンの紅茶が好きだ。

この世界に来る前はそこまで紅茶は好きではなかったのだけれど、ベリアンがあまりにも美味しい紅茶を入れてくれるので好きになってしまった…







でも、残念ながらベリアンが入れてくれた紅茶以外は
どうやら私の舌には合わないらしい。























困った舌だ………















そう思っている間にベリアンは
美しい所作で紅茶を入れていく


ベリアン
主様、どうぞ。
私の前には いつもベリアンが選ぶようなティーカップの柄では無い、ティーカップが置かれた。
あなた

ありがとう……

あなた

ねぇ…?これ、ベリアンが好きそうな柄のティーカップじゃないけど…







心に収めておこうと思っていた疑問が
口から零れてしまう。




でも、聞かないよりかは、いいのかもしれない











ベリアン
あ、そのティーカップですか……えっと、実は主様が好きそうな柄だと思いまして…





ベリアンは頬をほんのり赤くし、そう答えた















今見てみれば、確かに私の気に入っているハンカチの柄に似ているような気がした。


私のハンカチを見て、それを好きな柄と思い、私の為に似た柄のティーカップを買うなんて……







すごく可愛い
あなた

そうだったのね…

あなた

ふふ、すごく嬉しい

あなた

ありがとう

ベリアン
いえ、主様に似合ったティーカップを選ぶのはすごく楽しかったので、私がお礼を言いたいぐらいです。
ベリアン
ありがとうございます、主様。





















あぁ嬉しいな、私もなにかベリアンにお返しでも出来ないかな。

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