ないこside
俺はまだ寝ているいふまろに声を掛ける。
朝ごはんは駅とかで食べればいいけど、そろそろ着替えないと遅れる。
まろは行く気が無いようなので、俺だけ行くことにする。
まろの部屋を出て、今日休みのいむしょーがくつろいでいるリビングを通り、玄関へ向かう
いむしょー「行ってらっしゃい」
いむしょーに見送られて、俺は大学へ向かった
電車で15分、そこまで遠くはないから、音楽を聴いていたらあっという間に着く。
他愛もない話をしながら、俺は友達と講義室へ向かった
いふside
下が少し騒がしくなって目を覚ます。
本当は体調が万全でないのに裏になって任務をしたから…っていうか理由やけど。
俺の体は普通の人より少し弱い。
だから裏の状態でも表を出せるようにすると、かなり体に堪える。
ほとけの無邪気な笑顔に、嘘をついたことに少し胸が痛む
それだけ言って、ほとけは部屋を出た。
勉強…いや別に予習とか終わってるし。
とりあえずベットから起き上がって、着替えようとクローゼットを開くと
昨日疲れ過ぎて手入れをしていない武器が乱雑に置いてあった。
俺は部屋の鍵を閉めてから、
クローゼットからナイフや銃などの道具を取り出して手入れを始めた。
昨日はお風呂入って着替えた後は倒れるように寝たからな…
仕方ない。
10分くらいかけてとりあえず血だけは拭き取ったので、クローゼットの奥底にある機械にセットして洗う。
まあ、俺が作ったんやけど。
血を拭き取った布やいつも任務時に使っている腰袋を片付けていると、ピンク色のミサンガが出て来た。
そういえば無くさないようにと腰袋に仕舞い込んでたな…
少し感慨に浸っていたら、コンコン、と部屋の扉をノックされた。
俺は腰袋にミサンガをしまって、クローゼットに入れる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。