それから1週間。
うっしーやガッチさんが来たりして、普通の日常を過ごしていた。
怖いくらいに普通な日々。
でも、わかったことがある。
だんだんとみんな、キヨの話をしなくなってきている。
キヨのことを話すのを怖がっているみたいに。
それと同時に、みんなの体の傷も増えてきていた。
隠している。
教えてくれない。
教えてくれない。
教えてくれない。
傷も増えていく一方で、
精神的に辛そうで、
見ていられなかった。
きっと、キヨのせいでもあり、私のせいでもあるんだ。
私がレトさんだけ選ばずに、みんなを選んでいればよかった。
ずっとみんなだけが親友だったから。
私はもう、記憶をほぼ取り戻している。
だからわかる。
私は昔から友達は多かったけど、心の底から気を許せる人はあまりいなかった。
でも、
レトさん、うっしー、ガッチさん、キヨ。
この4人は初めて心から気を許せて、一緒にいると楽しく、心地よかった。
だから、気づいてあげられなかったんだ。
キヨの気持ちに。
今更そんなことを言ったって、何にもならないだろう。
でも、それくらい考えないといけない。
今の状況は、変えなくちゃいけない。
話し合いって嫌な思い出しかないから極力したくはないよね













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!