紫side
らんの手術が終わった
成功、したらしい
嬉しかった
らんが勝ったのだから
けど、お医者さんは少し俯いた
今は1人だった病室にらんがいる
らんがいる、けど、、
いつ起きるか、分からないらしい
文化祭は明日
今日中に起きれば、明日には間に合うかもしれない
らんが元々先生に出たいって許可取ってて
発表の15分間なら、って言われた
だけど、今日もずーっと寝てんだから、w
俺には、何が出来る?
今俺は、何をするべき?
らんの為に、したい
もしも、俺がもっと頑張ったら
らんは、起きてくれる?
大丈夫
俺ならできる
自分の為なんかじゃない
虐めてきた奴らの為なんかじゃない
らんの為に
らんだけの為に
ピアノを弾くべきなんじゃないか
学校へ行くべきなんじゃないか
そう思った
きっと、らんも願ってる
らんの寝顔を見て
その気持ちよさそうな顔に少し微笑んで
俺は病室を出た
学校へ歩いていっても余裕で文化祭には間に合う
けど、違う
俺は走り出した
やる事はただ1つ
らんの為に、文化祭に出る
らん1人の為に
俺は、頑張りたいと思えた












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!