第9話

8話
28
2021/03/24 06:55 更新
私は聞いた



彼に私が生きる価値はあるのかを
芹沢奏多
……は?
芹沢奏多
お前…何言ってんだよ…
芹沢奏多
前に言ったじゃねえか
芹沢奏多
成がいなきゃ俺たちの音楽は作れないって
カキカキカキカキカキカキ
音瀬成
『確かに言った。でも、それは私じゃなくても作れるじゃない。』
カキカキカキ
音瀬成
『私がみんなに囲まれているのってなんで?』
カキカキカキカキカキカキ
音瀬成
『ピアノなんて誰だってひける。私が囲まれる理由は声が出ないからだって思う。みんなと変わってるから特別扱いされてるだけじゃないのかなって…』
芹沢奏多
そんなことないよ
芹沢奏多
確かに成は声が出ない
でもそれだけでみんな囲まれてるわけじゃない
芹沢奏多
成には才能があるからだ
カキカキカキ
音瀬成
『才能なんてない。取り柄なんてない。』
芹沢奏多
成のピアノはな、他の人がひくのとは全然違うんだ
芹沢奏多
成は気づいてないかもだがな
芹沢奏多
成のピアノにはな感情が込められていて、聞いている人にその感情が伝わるんだ。その曲の雰囲気にあわせてひきかたや音色を変えていてがその曲をわかりやすく伝えている。そこからは感情や思いが伝わってくるんだよ。
芹沢奏多
だから普通のとはちがう
音瀬成
芹沢奏多
それにな音楽は誰だって作れるかもしれないが
芹沢奏多
音楽はそれぞれ違う。
その人にしか作れない。だから音楽は一つ一つ個性があっていいんだぜ。その個性を作るのはその曲を作る人だ
芹沢奏多
俺だけでは成り立たない曲を成のピアノが支えてくれて、出来上がる
芹沢奏多
そうだろ?
カキカキカキカキカキカキ
音瀬成
『じゃあ私がいる価値は…あるの?』
芹沢奏多
あぁあるぞ
カキカキカキ
音瀬成
『愛されたことなんてないのに?』
芹沢奏多
あぁある
芹沢奏多
声が出ないからなんだ。愛されてないからなんだ。そんなの関係ないだろ?成は人間だ。化け物とかそんなんじゃない。ピアノの才能を持った人間だろ。
芹沢奏多
成が生きる意味は俺と音楽を作ること。そしてそれを観客に届けることだ。
音瀬成
………
音瀬成
(´;ω;`)
芹沢奏多
辛かったな。すぐに助けに行けなくてごめんな…
カキカキカキ
音瀬成
『大丈夫』
芹沢奏多
よし、じゃあコンサートのために練習するぞー!
カキカキカキ
音瀬成
『私達で作った曲で演奏してみない?』
芹沢奏多
お、それいいな!
カキカキカキ
音瀬成
『私ね…………を曲にしたいの』
芹沢奏多
お、それいいな!
芹沢奏多
よし作るぞー!









そして私達はコンサートのために曲を作った










そしてできたその曲を練習した











この曲に私達の思いをすべて込めて作った











この思いがみんなに届きますように











そう思いながら明日は当日










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