カキカキカキ
タッタッタッ…
空き教室
ドンッ!
痛い
でも言葉はでない
助けを呼びたい
でも声を出せない
たしかにそうだ
ただ私はピアノをひいているだけで囲まれている
声が出ないから特別扱いされてるだけじゃないのか?
たしかにそうだ
でも少なくとも違うと否定したい
でも、やっぱり声が出ないとかいう理由で特別扱いされてるだけだと思ってしまう
ドンッ!
痛い
ドンッ!ドンッ!
痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
ずっと殴られる
痛い
声が出ないのが辛い
バタン!ガチャ
ドンドン!ドンドン!
鍵をかけられた…
ここ誰も通らないような空き教室なのに
どうしよう…
助けが来るのをまとう…
私は助けが来る間…ずっと考えていた
生きる意味なんてないんじゃないか?って
だって声が出ないんだもん
私ができるのなんてピアノだけ
ピアノをひくぐらい誰だってできる
じゃあなんで生きてるの?
なんのためにひいてるの?
なんのために…?
私は存在しているの?
彼は前に言っていた
「成がいなきゃ俺たちの音楽は作れない」って
確かにそうかもしれないけど、
私がいなくても音楽は作れる
いる意味ってなんだろう
私はこの世界に必要だった?
親だって必要としなかったのに
私は親から愛されなかった
声が出ないからだ。愛されたことなんてなく、学校でもいじめられて私必要なのかなって思うようになった
私のいる価値って…なに…
そのとき
バン!
と大きい音がなって扉が倒れた
カキカキカキ
私はうなずいた
カキカキカキ
カキカキカキ












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。