第20話

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2025/02/24 11:00 更新

恵side
『 めぐ 』

『 めぐみ 』

誰かが私を呼んでる。
起きなきゃ、行かなきゃ
私はここにいる。ここにいるよ

重たくて重たい瞼を開けると
視界に真っ白が広がった。
 双葉
恵っ!
 恵
…ッ、、、
声が出ない。
お姉ちゃん、?なんで泣いてるの、
って私、、、倒れちゃった
だからお姉ちゃん悲しい顔してるの、
私のせい、私のせいだ…
ごめん、ごめんなさい、ごめんなさい
 双葉
恵っ、よかったぁ…恵っ恵っ
 恵
はぁっ、、、ぉ、、ぇ、ちゃ…
、、め、さぃ…はぁはぁ、、、
ごめ、、さぃ……
 双葉
よかった、よかった…
死ななくてよかった、、、よかった
 恵
はぁはぁゲホッゲホッ…
 双葉
(恵の背中を摩って抱きしめる)
この時のお姉ちゃんの温かさを
もう、忘れることはないと思う。

もう、お姉ちゃんに悲しい思いさせたくない
この時、強く、強くそう思ったはずだった
それから、2日後
お姉ちゃんに心配されながら
退院した。

その次の日
 双葉
恵っ、本当に学校行くの、
昨日退院してきたのに、
 恵
先生も、良いって言ってたから…
それに授業わからなくなっちゃうよ
 双葉
…わかった。一緒に行くよ
一緒に、一緒に…
 恵
お姉ちゃん?
いつもは強がっているけれど
実はものすごく繊細なことを私は知っている
目の前のお姉ちゃんは今にも
倒れそうなくらい脆かった。
 双葉
早く、いこ
はるが待ってる
 恵
…あ、うん、、
はるちゃんにまた心配の目で見られながら
送ってもらって学校まで来た時だった


 双葉
はぁ、、はぁ……
 恵
お、お姉ちゃん、?
 双葉
はぁはぁはぁ…
(膝から崩れ落ちる)
 恵
お姉ちゃんっ!はるちゃ、
お姉ちゃんがっ、、、
 はるか
双葉ー、大丈夫よ
少し熱い?、恵はここにいるから
恵、手握ってあげて?
 恵
コクッ…お姉ちゃん、、、
お姉ちゃんの手を握って背中を摩る
マラソンを走り終えたあとみたいに
ゼェゼェと苦しそうに浅い息を繰り返す
お姉ちゃん。私のせい、だよね…
思い出させちゃった、、。
 はるか
恵、双葉は連れて帰るけど
あなたはどうする?
 恵
学校、行ってくる。
お姉ちゃんのこともみほのことも
先生に伝えとくね…
 はるか
そう、帰りはあかりが迎えに
来てくれるから、連絡して
 恵
うん、わかった
はるちゃんと一緒に支えて
車に寝かせてから、正面玄関に向かった
私は怖くない。怖くない、
微かに震えている手は寒さのせいだと
言い聞かせた。
この日からお姉ちゃんは
引きこもるようになってしまった

しばらくは夜も私がいないと眠れなくて
病院に行ってもらった睡眠薬で
今はやっと寝れている。
精神安定剤も飲んでいて、それでもまだ
生活しているどこかで私のことが
フラッシュバックするような日々
それでも私のためについて来てくれた
なのに、私はなんでまた頼れなかったんだろう

倒れちゃってごめんなさい。

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