少しここで過ごして分かったことがある。
どうやら烈火星宮は本当に私が眼中に無いようだ。
別に名前も覚えてもらったし、粗雑に扱われている訳じゃない。
ただ、同じなのだ。他のみんなと。
しかし私は不満を持っている訳では無い
彼はこのままでいいのだ。
これが私の愛した烈火なのだ。
あんなに重かった書類がこんなに軽くなってしまった。
なんだか嬉しいな。こうやって話せて。
アニメを見ていた時彼は平気で人を殴れるクソ野郎だと思った。けど……なんていうか、同時に好きだとおもってしまった。
涙を零しながらその後の展開を見ていたのを覚えている。
そこでふと思った。この烈火星宮はそういうことするのかな。
人を殴ったり……
そう思ったら口が勝手に動いていた。
彼にとって意地の悪い質問だったろう
烈火星宮は少しうろたえると、そうだなぁ、と話し始めた。
なんとなくこの烈火星宮は私が知っている人と違う人だと思った。
やっぱり彼は熱血クソ野郎じゃない。違う烈火だ。
けど、烈火は烈火だ。私は彼が好きだ!
ならここをめいいっぱい楽しもう!
シスターのみんなと噂で盛りあがったり、他の隊もきっとあるだろうからそういうところへ行くのもいいかもしれない!
そう思うと胸がドキドキしてきた!
そうか?と烈火星宮は前を向いて歩き始めた。
烈火星宮の目にはいつものように星が浮かんでいた。
運んだ貰ってありがとうございます、とお礼を言ったあと出動要請が入った。
私は星宮隊のシスターだ。現場の烈火が見れるのはとてもうれしく、配属された時は大喜びをした。
急いで現場へ行くとそこにあったはずの家はもう既に燃えて崩壊を始めていた。
どうやら特殊消防隊ではなく普通の消防に連絡をとったようで特殊消防隊への情報は遅れたらしい。
倒れた柱に囲まれた場所から焔人のうめき声がした。
外へ出てきた焔人へ向かって前にいた烈火星宮は走り出した。
その拳は燃え上がっていた。
あれが発火能力者の炎なのか。
手を三角に親指の関節を合わせて合唱を、私は祈った。
ラートム
その声を行った時には焔人は鎮魂されていた。
さらさらと塵になった焔人に私の後ろから遺族が駆け寄った。
穏やかだった。
あれが神父様の烈火なのか、
いつもの熱血はどこへ?
ギャップ萌えを感じた私は少し呆けていたようだ。
いつの間にかこちらへ来た烈火中隊長にポンポンと肩を叩かれた。
あれってなんだー!
いい言い訳が見つからない……烈火星宮中隊長に見とれてました!は恥ずかしいし……
そのまま去っていってしまった。
こういうのは慣れちゃいけない?
ああ!焔人の鎮魂のことか!
確かに彼らは元は人間で鎮魂という名義で殺しているに違いない。その自覚は持っておけということか……?
私は外から来た人間だ。ここでの死生観を培っていない。
倫理観がここの住民とはズレている、これでシスターが務まるのか。
それにしても……
本編であんな行動とってた人がこんなこと言うなんて……なんか面白いな。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。