第43話

第三十一話 強さ 🌸→🌹📢
262
2026/03/17 10:00 更新
LAN
…、。




どうやら、悩んでいるのは俺だけじゃないらしい。



あめてゃの、すち江の辛い過去を聞いて…、
いや、すち江に関しては、現在進行形でもあったか。





あめてゃは親からDVを受け、
すち江は妹と差別され。


とんでもない親だな、どこも。




LAN
……俺が、守る。俺が守らないと。……みんなは、もう心に傷を負ってるんだから。



そんなの、俺も一緒じゃないか、なんて。

そんな弱音は心に押しとどめて。





俺は廊下を歩いて、歩いて。

まだ本音のようなものを聞いたことがない
あの子の元を訪れる。




LAN
______________みこ、ちょっといいかな?
みこ
!桃乃様、!どうしたの?


食堂のような場所でテーブルを拭くみこに
声をかける。





純粋無垢な笑顔。


そこにはなんの悩みもないように見える。

だけど、きっと違う。




メイドたちがここに来た理由。

なつ美は言っていた。




なつ美
『他の四人、あめてゃやいる、すち江にみこも。桃乃様に保護されてメイドになったんだ。』




と。


すち江とあめてゃが保護された理由がそれなら、
みこも多分、そういう理由があるんだろう。




LAN
…なんか、悩んでることとか、ない?
みこ
…悩んでること、?



こて、と小首をかしげるみこ。

その瞳は、酷く澱んでいるように見えた。




みこ
…大丈夫、かな。うん。大丈夫。
LAN
…ほんとに?
みこ
うん。すち江ちゃんとあめてゃちゃんのことがちょっと気がかりやったけど、すち江ちゃんも少しずついつもの調子を取り戻してきてるし、あめてゃちゃんもすっごく元気になった。




だから私が悩むべきことはない、
そう言い切るみこ。


一番周りを見て、メンタル面を支えてくれるみこ。

それは俺も知ってる。

ずっとみこの、そして『みこと』の、
そういう姿を見てきた。




でも、俺が言いたいのはそうじゃない。




LAN
で、みこは?
みこ
へ…、?



虚ろをつかれたように目を丸くするみこ。


すち江のことも、あめてゃのことも、
俺は知ってる。

そして、その心の傷は一生完全に癒えることはない。

でも、二人は俺を信じて隣にいてくれる。




で、みこは?

唯一身体を重ねていないみこ。






身体を重ねることが、正義とも、
俺がして欲しいとも言ってない。

でも、一線を置いてるみこは、
一番全ての悩みを抱え込んでるはずだ。







LAN
みこ自身の悩みはないの?
みこ
…私、自身の…、。



まだぽかんと口を開けたまま、
考え事をするかのように視線を外す。








やがてみこの視線が俺の元に戻ってきて、
みこは微笑みながら言った。












































みこ
ないよ!
LAN
えっ……?



屈託ない笑顔。

なんで……って聞くのもおかしいけど、
…今のみこに、嘘はなさそうだった。




LAN
え、と……



過去の話を、していいのかが分からなくて、
なにか発言しようとしては口を噤む、
というのを繰り返していると、




みこ
大丈夫。私、こう見えても強いから!
LAN
…無理、してないの?
みこ
全然!…でも、いつも桃乃様の明るさに、助けて貰ってる。私、それだけでよかったの。



ぴと、と頬にみこの指が触れる。

それだけで俺の身体は従順にはねる。


みこは、ふふ、と苦笑いをし、
首裏をくすぐってくる。



LAN
ん、ふふwみこ、?くすぐったいんだけど、笑
みこ
……みんなの、笑顔、大好きだから。



みこの指先が止まって、手のひらが肩に置かれる。

ほんのちょっと高いみこの視線。


視線が交わされて、温まる心を
ぎゅっと服越しに握りしめる。




みこ
もちろん、昔は家族全員火災で死んじゃって…悲しかったし、私は引き取り先でも、誰にも相手をして貰えないんだって、死にたくなった。
LAN
…そんな、ことが…。
みこ
うん。でも、桃乃様は違うって、わかってるから。私はここを出たりもしなかった。
LAN
…、。



その心を癒したのは、メイドたちか?





______________いや……。






LAN
桃乃、の…優しさに、気づいてたの、?
みこ
…もちろん。…あんなに私たちに良くしてくれた人が、私たちのことをいらないからって殴ったりしないこと、わかってるから。
LAN
…ありがとう。



メイドたちを殴っていたとされている桃乃。

そのせいであめてゃの、
みんなの心が揺らいだのは事実。



桃乃が、追い詰められていたんだって、
そんなことを言っても、心の傷は癒えやしない。




だけど、みんなのことをよく見てるみこは、
そんな桃乃の変化にもちゃんと理由があると、
わかっていた。





LAN
……そういえば、みこ、。俺が殴りそうになったときも、同じようなこと、言ってくれてたな。
みこ
うんっ。だから、心配いらないよ。




『なにか、あったんですよね。』と、
俺が何も言わずとも察してくれたみこ。





(第十三話 秘密 参照)




みこは、ほんとに誰よりも、
周りが見えてるやつだった。


そんな彼女が壊れないために、
俺は精一杯、愛さなきゃ。





LAN
みこ。ありがとう、大好きだよ。
みこ
…えへへ、…っ//



そういってはにかむ。

なにも、心配は要らなかったらしい。






























俺は一度みこと別れ、自分の部屋に戻る。





LAN
…なにやってんの?
いる
っ!?




開けたドアの先。

俺の部屋のベッドの端に腰掛け、
枕をぎゅぅ、と抱きしめてるいるがいた。


いるは驚いたようにぱっと枕を元の場所に
ササッと戻して立ち上がる。




LAN
……いや無理よ?笑何もしてなかったみたいな顔しても笑
いる
なんのことですか。
LAN
だから無理だってw



俺はぽんぽん、と
少しばかり背の低いいるの頭を撫でる。



ムスッとした顔になったいる。

俺は軽く笑ってから、




LAN
なにしてたの?
いる
本を返しに来ただけです。
LAN
いや絶対違うこともしてたけどな?w




……あれ、てかいるに本なんか貸したっけ?

勝手に取ってったのかな?




いる
これですよ。
LAN
心の声を読むな。……あー!たしかに渡したねこれ。



いるが指さした古びた分厚い本。


それはたしか、『黒野守』、
という名前の神にまつわる話だったか。




LAN
面白かった?
いる
はい、まぁ……。



いるは少し暗い顔にになって言う。

それを問い詰めるのはなんとなく憚られて、
俺はそのまま視線を落とす。



LAN
…ま、ならよかった!いるは、大丈夫?
いる
…?何がですか、?
LAN
ん〜?悩みない?って聞いただけ〜。
いる
…大丈夫ですよ。



視線をあげると、いるは少し目を細めて
口をまっすぐにして閉じていた。


それは微笑んでるとは言い難い表情だった。




LAN
ほんとに、大丈夫?
いる
…ええ、私は大丈夫です。
LAN
…そか。



向こうの『いるま』の性格を考えると
なにか隠してる可能性もあるけど、
それだけ言って部屋を出ていくいるに、
かける言葉はなかった。




LAN
…大丈夫じゃない…のかな。



























































side 🌹📢





いる
…はぁ…。
あめてゃ
ため息?
いる
あめてゃ、。
なつ美
あたしもいるんだけど。
いる
あぁ、気づかなかった。
なつ美
はぁ?




メイドたち専用の部屋で、
私たちは椅子に座りながら話す。


みこは掃除に、すち江は買い出しに行ったらしく、
ここにはいない。



いる
…桃乃様…、。
あめてゃ
桃乃様が、どうしたの?
いる
…あんたも成長したわね。
あめてゃ
?何の話?




桃乃様の名前をだすと、
ちょっと前までは部屋を出ていっていたあめてゃ。

今では桃乃様の名前を出すと心配そうに
顔を覗き込んでくる。



いる
…もう、言ってもいいかな。
なつ美
??
あめてゃ
…いるちゃんがくまちゃん好きなのはみんな知ってるから大丈夫だよ?笑
いる
そうそう、くまちゃん好きで…じゃないわよ!てかなんで知ってんのよ!?



すっかり小悪魔になったあめてゃ。

私が誰にも言ってないはずの情報を
何故か打ち明けてきた。



え、ほんとに言ってないよね私。




あめてゃ
桃乃様から聞いた〜!
いる
…え、?



いや、え?なんでよりにもよって
桃乃様が知ってるの、?

…死にた。



なつ美
てか、あめてゃのこと変わった、とか言ってるけど、いる、あんたも変わってるからね?
いる
…私が?
なつ美
前よりもずっと元気じゃない。



ニヤニヤしながらそう言ってくるなつ美。

元気になった…確かに、そうかもしれない。




いる
桃乃様が変わってから、みんなの心が断然に軽くなった。
なつ美
うん。桃乃様のおかげだろうね。
あめてゃ
あめてゃも今、めっちゃ楽しいよ!
いる
…うん。そこで、なんだけどさ。



私が空気を切り裂くように言うと、
二人は真剣な視線を向けてくれる。


私はほんとは、桃乃様が好き好んで
殴ってるわけじゃないことくらい、
とうの前に、わかってた。




いる
三人とも、桃乃様のこと、大好き?
なつ美
当たり前でしょ。
あめてゃ
大好き!
いる
…じゃあ、桃乃様が悩んでることがあるって言ったら、それの解決のために協力してくれる?
なつ美
うん。
あめてゃ
…なにか、あるの?
いる
うん。後ですち江とみこにも話は通しておくんだけど______________




私は知っていることの一部を、
三人に話し始めた。
































































祢夢
祢夢
おかえりなさいっ!
祢夢
祢夢
ちょっとずつ話が展開してきた、。
祢夢
祢夢
…あーるどーしよっかな〜。と考え中。
祢夢
祢夢
次はアイドルのほうにしよっかな!

アンケート

誰攻め?○○×桃🔞
11%
5%
44%
21%
18%
投票数: 131票
祢夢
祢夢
良ければお願いします〜!
祢夢
祢夢
モチベ減少してたからかけたことにびっくり((





祢夢
祢夢
交換宣伝!!
祢夢
祢夢
おとちゃんと交換宣伝しました!
祢夢
祢夢
マジで雰囲気すき
祢夢
祢夢
まだね始まったばっかだけどドロドロ系好きな人一回みんな見てみてマジで天才🫶
祢夢
祢夢
少し前からおとちゃんの作品は見させていただいてて、マジで書くの上手い天才なのでみんな見に行こう!
祢夢
祢夢
こっちもみんなみてー!!
祢夢
祢夢
マジ可愛いです可愛いが渋滞してます
祢夢
祢夢
ちゃんとストーリー性もありながらでほんとに楽しい神作です〜!!
祢夢
祢夢
じゃね〜!






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