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第9話

7の色彩:『今』の私には話してもらえないこと
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2025/02/13 09:01 更新
陰道 彩
…で、学校でーーなことがあって
ハサミ
そんなことがあったんだ笑
ハサミ
人間たちって、面白いことをするんだねぇ
シャープペンシル
彩さんの生活は、楽しそうですね…!
陰道 彩
…そうですね、笑
ハサミ
…?
陰道 彩
あ、…何でもないです、!
ハサミ
…そっか?
私は、最近学校に帰った後は自分の部屋で文房具とお話をしている
今日の学校の出来事をお互いに話し合う、そんな軽い会話程度だけれど…。
大体話をする相手は、ハサミさんとシャーペンさん。
いつも居るのはハサミさんで、シャーペンさんとも仲良くなり話す機会も増えた。
消しゴムさんとは、頻繁に関わることはないけれどお互いに用がある時は関わっている。
陰道 彩
(難しいと思うけど、また沢山話せるようになったらいいな…)
ハサミさんからあの人の性格も知った。だから、いつか心を開いてもらえたら…そう思いながら日々頑張って交渉している。
ハサミ
今日もお話ありがとう♪
シャープペンシル
いつも、この時間が好きです…!
ハサミ
そろそろ、戻ろうかなぁ…
陰道 彩
あ、まだ聞きたいことがあって!
筆箱の中に戻ろうとする2人を呼び止める
ハサミ
ん?どうしたの?
シャープペンシル
なんですか…?
陰道 彩
…あの、最近気になったことなんですけど
ハサミ
うん
陰道 彩
…前の持ち主さんのこと、知りたいです。
ハサミ
…っ!
シャープペンシル
っ、…
2人が息を呑んだ
緊張感が走る…最初の頃みたいに。
陰道 彩
(何でなんだろう…)
話を聞く限り、前も持ち主さんは良い人だと感じるのに…。
ハサミ
……僕が話していいことなのか分からないな…。消しゴムちゃんとシャーペンちゃんが大丈夫なら、かな…。
陰道 彩
ハサミさんからその言葉を聞き、シャーペンさんをチラりと見る
シャープペンシル
…彩さん。すみません、…大丈夫とは、言えないです…。
陰道 彩
そう、ですか…。
ハサミ
そうだねぇ…、まだ『今』の彩ちゃんには話せないかな…。
陰道 彩
『今』の…?
ハサミさんの言葉に違和感を持ち、意味を聞こうとすると……
彩の母親
彩の母親
…彩〜?そろそろ、リビングにいらっしゃい
ドア越しに自分を呼んでいる母親の声が聞こえる
陰道 彩
(行かないと…)
ハサミ
彩ちゃん、持ち主の話は気にしなくていいよ!
シャープペンシル
そう、ですよっ!
陰道 彩
…はい。
納得していないけれど、親を待たせてしまうし、深く詮索をしてこの2人にも距離を置かれたくない。と思い、部屋のドアを開けてリビングへ向かった。


ハサミ
シャーペンちゃん、困ったね〜…。
シャープペンシル
…は、はい。
シャープペンシル
(彩さん、不思議に思ってそう…。どう、しよう…。)
ハサミ
戻ったら、消しゴムちゃんにも言わなきないけないね
ハサミとシャーペンはそんな会話をして、筆箱の中へ戻って行った。


ー『今』の私には、話せないことらしい











作者🦊
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7の色彩。でした!彩とハサミ、シャーペンが話している中、前の持ち主のことを聞いた彩。『今』の彩には話せない、前の持ち主とは…?(久しぶりの更新でした。すみません🙇🏻‍♀️)

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