ハサミさんから話を聞いた後、すぐに行動をする。私の方から話しかけてあげてと言われたから、軽く声をかけてみる。
……
沈黙が流れる
そう思ってその場を離れようとすると、
《…す、すみませんっ!彩さんと、お話、してみたいです…!》
辺りが光で包まれると、人の姿のシャーペンさんがいた。
ハサミさんにも聞いた質問をしてみる。
ハサミさんの言った通り、この人も私を嫌に思っていない。それを知って安心した。
ハサミさんに『お気に入り』と言ってもらえて、シャーペンさんにも良い印象を持ってもらえている…!
…消しゴムさんにも、良く思ってもらいたいな。
私は消しゴムさんとのことをシャーペンさんに相談する。
ハサミさんも言ってたけど、前の持ち主さんは凄く良い人なんだなと思う。…でも、前の持ち主がいるのならなぜこの人達がまた売られていたのだろう。リサイクルショップのようなところではなく、普通のお店で購入したはずだ。
余計なことを知ってまた複雑な気持ちにはなりたくない。
…ん?今、シャーペンさんに何か言われた気がする。
と、また良くないことを考えてしまう。
シャーペンさんと話せて、相性が合いそうで良かったけど最後にまた疑問ができてしまった。
ー前の持ち主さんは、どんな人だったんだろう。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。