❤️🐤side
くそうるせええぇぇ、、
何だこのがき、、
移動教室や授業中に
なんでも教えてくれるのは有難いが
トイレまで付いてくるのはちょっと
キモイ
いや、初兎ちゃんも笑ってるくらいなら
このひっつき虫受け取ってくれない??
そのままひっつきくっつきひっぺがしの攻防戦
結局それを繰り返している間に
『ほとけっち』『しょうちゃん』と呼べるほど
仲良くなった
そしてほんとにただ仲良しこよしするだけで
今日の授業は全部終わってしまい、帰る時間
ほとけっちが笑顔で言いかけたその時
後ろから笑顔で見守っていたしょうちゃんが
いきなり血相変えて仏さんの口を塞いだ
何故かびゅんっと廊下に行って
コソコソ話をした後
またすごい勢いで俺のとこに戻ってきた
靴を下駄箱に戻して
帰路に着く
2人は駅まで俺のことを送ってってくれるらしい
作り笑いを浮かべて魅せると
ほとけっちは裏表無さそうな笑顔で笑い返した
他の人間の笑顔はすぐに裏がわかるのに
ほとけっちは不思議で面倒くさい
そう思っていると
少し先の方の道に
朝見たようなぐちょぐちょの気持ち悪いやつが見えた
そのぐちょぐちょは俺がよく見るヤツの中でも
大分強そう
これは助けに行った方がいいかな
横2人もひそひそとなにか話し合っている
あのぐちょぐちょが見えているのだろうか
へたりとぐちょぐちょの前で座り込んでいる
ピンク髪の青年
ピンクのカーディガンを羽織っているため
見ずらいけど、賽子学園の制服を着ている
少しだけ中心が光ってるけど
そんな力はなさそう
ちょっと体調も悪そうだし
助けるか助けないか
迷っていると
ぐちょぐちょが青年に一気に襲いかかる
青年は右手をぐちょぐちょに向けるだけで
腰が抜けているのか動こうともしない
襲われてる人間を見ないふりなんて
出来るわけない
今日の朝みたいに、右手に力を込めて
光源を殴る
助走も付いているため朝より力が増したのだろう
ぐちゃぐちゃはすぐにはらはらと塵となって消えてった
後ろでごたごたと騒ぎ立てている2人は気にせず
俺は座り込んでいる青年の顔を覗き
手を差し伸べる
一瞬で場が凍りつく
髪色と同じ色をした瞳に
吸い込まれるような違和感を覚えながら
俺の体は固まる
そう乾さんが言葉を放つと同時に、
俺の差し出したまま固まっていた手が
乾さんの右手に掴まれる
直後、腕から心臓
心臓から全身へと
電撃がはしる
" 何か "が抜け落ちていく感覚
意識が飛びそうになり乾さんの方へと寄りかかりながら
重たくなる体と瞼を抵抗させはしなかった
否、出来なかったと言えばいいのか
ぼやける視界の中最後見たのは
唇に弧を描いたような笑みを浮かべた
乾さんだった











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。