目の前には、白が広がっていた。
比喩じゃなく、本当にただ『白』の無機質な空間。
どこまで続いているのかも、
──何故自分がここにいるのかも、分からない。
突如聞こえてきた、少年の声。
言葉とは裏腹に嬉しさを帯びた声は、
どこか──懐かしかった。
声が響くけど、姿が見えない。
呼びかけた瞬間、後ろから声が聞こえた。
振り返った一歩先にいたのは、1人の男の子。
少年とも青年とも言える感じで、頭には狐の耳。
そう言って、狐耳の彼は膝を着いた。
……………………………………ない。
いつも頭にあるはずの狐耳が、ない。
うそ、だろ?
恐る恐る、下に移動させた手に触れたのは、
──────普通の人間の、みみ。
動揺を隠せない中、尻の部分にも触れてみるが。
やはり、──尻尾はなかった。
我が君は鈍感だねぇ。とクスクス笑う、ルナルド。
ルナルドは呆然と立ち尽くす私を気遣うように抱きしめて、
再び話し始めた。
なんで、そんな状態に………
使い魔の力を宿さなければ助からない状態に、なったんだ?
ルナルドがぎゅーっと力を入れてから離れると、
私の視界がぼやけ始めた。
じわじわと、視界が薄れていく。
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どうもお久しぶりです、作者です!
皆様、新年明けましておめでとうございます✨🎍🌅🎍
お正月休みで少し時間が作れたので、
この1話のみ更新いたしました😆🌟
意味深な回になってしまいましたが( ( ((
4月には完全復活しますので、
今年もどうぞよろしくお願いします!!✨🤗💗














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。