第10話

???
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2025/01/01 03:18 更新














(なまえ)
あなた
……………ん?

目の前には、白が広がっていた。

比喩じゃなく、本当にただ『白』の無機質な空間。



どこまで続いているのかも、



──何故自分がここにいるのかも、分からない。
(なまえ)
あなた
なんで………
??
あ、や〜〜〜っと来た!
(なまえ)
あなた
!?

突如聞こえてきた、少年の声。


言葉とは裏腹に嬉しさを帯びた声は、

どこか──懐かしかった。
??
思ったよりず〜っと遅いんだもん、待ちくたびれたよ!ꉂ おじいちゃんになるかと思った


声が響くけど、姿が見えない。


(なまえ)
あなた
……誰?どこにいる?
??
ここだよ
(なまえ)
あなた
!!


呼びかけた瞬間、後ろから声が聞こえた。

振り返った一歩先にいたのは、1人の男の子。

少年とも青年とも言える感じで、頭には狐の耳。
(なまえ)
あなた
キミは……
??
??
やっぱり、覚えてないかぁ。
でも久しぶり、あなたの下の名前
(なまえ)
あなた
私を、知ってるのかえ?
??
??
そりゃあね。
キミがちーっちゃい頃から、ずっとさ
(なまえ)
あなた
……………?
??
??
まぁ、覚えてないのも無理ないんだけどね……改めて


そう言って、狐耳の彼は膝を着いた。


ルナルド
ルナルド
ご挨拶申し上げます、我が君マイロード。このルナルド、再会の時を待ちわびておりました
(なまえ)
あなた
我が君マイロード…………私が!?
ルナルド
ルナルド
そうだよ
ルナルド
ルナルド
キミが俺に『ルナルド』って名前をくれた日から。俺はキミの使い魔だ
(なまえ)
あなた
………キミ、人間じゃないのかえ?
てっきり私と同じ、キツネの獣人かと…
ルナルド
ルナルド
うん、俺は人間じゃないよ。今は人間に変身してるだけ………てか
ルナルド
ルナルド
──あなたの下の名前だって、獣人じゃないでしょ?
(なまえ)
あなた
はぁ?何言ってる、この耳が見え…………な……







……………………………………ない。








いつも頭にあるはずの狐耳が、ない。




(なまえ)
あなた
なん……!?…………っ!



うそ、だろ?


恐る恐る、下に移動させた手に触れたのは、


















──────普通の人間の、みみ。








動揺を隠せない中、尻の部分にも触れてみるが。





やはり、──尻尾はなかった。



ルナルド
ルナルド
ꉂ やっと気づいたの?あなたの下の名前


我が君マイロードは鈍感だねぇ。とクスクス笑う、ルナルド。


ルナルド
ルナルド
気づいてなかったなら、
身体に異常はなさそうだね
(なまえ)
あなた
………私に、何をした?
ルナルド
ルナルド
なんにも!……………と、言いたいところだけど




ルナルドは呆然と立ち尽くす私を気遣うように抱きしめて、

再び話し始めた。


ルナルド
ルナルド
ごめんね、これは俺のせい。
でもどうか怒らないで。
ルナルド
ルナルド
キミを…我が君マイロードを助けるためには、こうするしか───俺の力をキミに宿すしか、なかった
(なまえ)
あなた
………………………
(なまえ)
あなた
…………私の耳と尻尾は、ルナルドのか
ルナルド
ルナルド
さすがあなたの下の名前。その通りだよ
(なまえ)
あなた
じゃあ私は…………



なんで、そんな状態に………



使い魔の力を宿さなければ助からない状態に、なったんだ?




ルナルド
ルナルド
大丈夫。



ルナルドがぎゅーっと力を入れてから離れると、

私の視界がぼやけ始めた。
ルナルド
ルナルド
もう少しで、効果は切れるから
(なまえ)
あなた
それって、どういう………
ルナルド
ルナルド
…………もう時間かな。じゃあね、あなたの下の名前
(なまえ)
あなた
待っ…………!


じわじわと、視界が薄れていく。






























ルナルド
ルナルド
大丈夫だよ。あなたの下の名前が████████たら、普通の人間に戻れるから────













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どうもお久しぶりです、作者です!

皆様、新年明けましておめでとうございます✨🎍🌅🎍


お正月休みで少し時間が作れたので、

この1話のみ更新いたしました😆🌟

意味深な回になってしまいましたが( ( ((




4月には完全復活しますので、

今年もどうぞよろしくお願いします!!✨🤗💗

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