第31話

羽織を
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2020/05/14 02:30 更新
あなた「あら…」 

この間、炭治朗さんが時透さまの柱稽古を終えて、

次の方の所へ行かれた。

5日程で終えられたので、

やっぱりあの子、すごい子だわ…。

それでもまだ他の隊士はいるので、

私の仕事は減らないのだけど。

玄関の掃除をしようとしたら、

どんぐりや木の実や花がたくさんおいてあった。

あなた「誰かしら、こんなことするのは…」

でも、可愛いから許すわ。

私は、その花たちを回収して、

玄関に飾っておいた。




あなた「…そろそろ寝なきゃ」

カチャリと音が鳴る試験管を棚に隠した。

夜がふけた頃だった。

先ほど見回りを終えた時透さんも帰ってきたし、

寝ないと、明日の仕事に差し支えるわ。

あなた「今夜はちょっと寒いな…」

そういえば、この間引っ張り出した羽織、

どこやったかしら。

あなた「ないわね…」

何処にもない。

洗って干した記憶はあるんだけど、

そこからの記憶はない。

あなた「まあ、布団にくるまって寝れば…」

そう思い、寝ることにした。


トントン

あなた「失礼します」

時透「あっ、ちょっとまt…」

ガラッ

あなた「あっ…」

時透「あーあ…」

もうお休みになられたかと思ったのに、

彼はまだ起きていた。

いつも通りぴったりとくっつけて敷かれた

2人分のお布団。

その上には、

私の羽織を着た時透さん、

…私の羽織?

あなた「えっ、それ私の…」

時透「見つかっちゃった」

彼は特に悪びれる様子もなく言った。

あなた「これは…?」

時透「寒かったから借りたの。いいでしょ?」

あなた「まあ、構いませんが…」

時透「これで昨日の無しにしてあげるから」

あなた「っ、わかりました…」



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昨日のこと

あなた「あっ、お風呂掃除しなきゃ…」

この家のお風呂広いのよね。

隊士の人も使ったりするから

みんなが寝たあとに掃除をしないといけない。

掃除道具を持ってお風呂に来た。

あなた「さあ、やりますか…」

ガラッ

あなた「…ん?」

時透「…えっ?」

親方、お風呂に女の子が…(既知感)

_いや、女の子だろうか、

声は男の子だな、

うん、

おっpは…筋肉だなあれは、胸筋だ、

待って腹筋バッキバキじゃね?

やべー、惚れたわ、

って違うよ、これは誰だ。

待てよ今はお風呂は女の時間か男の時間か?

…だんすぃーの時間だわ。

ということは…?

ダメよ、視線を落とすのはさすがにダメよ、

もし万が一男の人だったら、?

もっとこうわかりやすい特t…_(この間約3秒)

時透「あなた…?」

あなた「し、しししし失礼しました!」

ガシャンと扉をしめた。

あなた「やっちゃった…」

見てしまった。

これはもう、首だ。首よ絶対。



そのあと契約終了願を持って土下座した。

時透さんは「気にしてないから、ね?」

って言って止めてくれた。

非常に優しい対応ですた。


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時透「じゃあ、これ借りるね、おやすみ」

そう言うと時透さんは布団に潜り込んでしまった。

あなた「おやすみなさい…」

諦めて、私も明かりを消して布団に潜る。

女性が恋仲の男性の羽織を借りることはあっても、

主が使用人の羽織着てるなんておかしいでしょ…

いや、そんなところも、

私の主は、堪らなく愛しいんだ。

そのまま、私はストンと眠りに落ちた。



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