あなた「あら…」
この間、炭治朗さんが時透さまの柱稽古を終えて、
次の方の所へ行かれた。
5日程で終えられたので、
やっぱりあの子、すごい子だわ…。
それでもまだ他の隊士はいるので、
私の仕事は減らないのだけど。
玄関の掃除をしようとしたら、
どんぐりや木の実や花がたくさんおいてあった。
あなた「誰かしら、こんなことするのは…」
でも、可愛いから許すわ。
私は、その花たちを回収して、
玄関に飾っておいた。
あなた「…そろそろ寝なきゃ」
カチャリと音が鳴る試験管を棚に隠した。
夜がふけた頃だった。
先ほど見回りを終えた時透さんも帰ってきたし、
寝ないと、明日の仕事に差し支えるわ。
あなた「今夜はちょっと寒いな…」
そういえば、この間引っ張り出した羽織、
どこやったかしら。
あなた「ないわね…」
何処にもない。
洗って干した記憶はあるんだけど、
そこからの記憶はない。
あなた「まあ、布団にくるまって寝れば…」
そう思い、寝ることにした。
トントン
あなた「失礼します」
時透「あっ、ちょっとまt…」
ガラッ
あなた「あっ…」
時透「あーあ…」
もうお休みになられたかと思ったのに、
彼はまだ起きていた。
いつも通りぴったりとくっつけて敷かれた
2人分のお布団。
その上には、
私の羽織を着た時透さん、
…私の羽織?
あなた「えっ、それ私の…」
時透「見つかっちゃった」
彼は特に悪びれる様子もなく言った。
あなた「これは…?」
時透「寒かったから借りたの。いいでしょ?」
あなた「まあ、構いませんが…」
時透「これで昨日の無しにしてあげるから」
あなた「っ、わかりました…」
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昨日のこと
あなた「あっ、お風呂掃除しなきゃ…」
この家のお風呂広いのよね。
隊士の人も使ったりするから
みんなが寝たあとに掃除をしないといけない。
掃除道具を持ってお風呂に来た。
あなた「さあ、やりますか…」
ガラッ
あなた「…ん?」
時透「…えっ?」
親方、お風呂に女の子が…(既知感)
_いや、女の子だろうか、
声は男の子だな、
うん、
おっpは…筋肉だなあれは、胸筋だ、
待って腹筋バッキバキじゃね?
やべー、惚れたわ、
って違うよ、これは誰だ。
待てよ今はお風呂は女の時間か男の時間か?
…だんすぃーの時間だわ。
ということは…?
ダメよ、視線を落とすのはさすがにダメよ、
もし万が一男の人だったら、?
もっとこうわかりやすい特t…_(この間約3秒)
時透「あなた…?」
あなた「し、しししし失礼しました!」
ガシャンと扉をしめた。
あなた「やっちゃった…」
見てしまった。
これはもう、首だ。首よ絶対。
そのあと契約終了願を持って土下座した。
時透さんは「気にしてないから、ね?」
って言って止めてくれた。
非常に優しい対応ですた。
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時透「じゃあ、これ借りるね、おやすみ」
そう言うと時透さんは布団に潜り込んでしまった。
あなた「おやすみなさい…」
諦めて、私も明かりを消して布団に潜る。
女性が恋仲の男性の羽織を借りることはあっても、
主が使用人の羽織着てるなんておかしいでしょ…
いや、そんなところも、
私の主は、堪らなく愛しいんだ。
そのまま、私はストンと眠りに落ちた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。