※ 死 ネ タ 注 意
窓から光が差す教室、貴方はいつも誰かと笑っていた。私はそれを静かに見ていた。
前は貴方をそばで見ているだけで満たされたのに、
私の事を貴方が救ったから
何時も私の事を応援してくれる友達の星羅。私はそんな星羅が大好きだった。
そして、ある日の放課後。私は偶然、風丸さんと一緒の日直になって、学級日誌を書いていた。
何気ない会話、私はそんなことでさえもが嬉しかった。
私は恐る恐る言ってみた。
私は厭な予感がした。
私はその日、吐き気が酷く、治らなかった。
一番の友達に騙された。大好きだったのに……
私は次の日に星羅に聞いた。
星羅は笑顔で答えた。
星羅は真っ先に自分を守った。
私は嘘をついた。でも、もういい。死ぬから。
私は放課後、風丸さんを屋上まで呼び出した。
私は今から愛する人に最後の言葉を伝える。
風丸さんは酷く驚いていた。が、私は無視して話を続けた。
そして私は、身投げした。
最後に見た風丸さんは酷く焦っていて、私の事を意識してくれてるんだと嬉しくなった。
私は、自殺したことを後悔していない。だって、
きっと、風丸さんの頭から私が離れる事はないから。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!