第3話

貴 方 が 私 を 救 っ た か ら
253
2023/02/26 09:35
※   死 ネ タ 注 意
窓から光が差す教室、貴方はいつも誰かと笑っていた。私はそれを静かに見ていた。
風丸
風丸
〜…!!
前は貴方をそばで見ているだけで満たされたのに、
(なまえ)
あなた
なんで満たされないの………
私の事を貴方が救ったから
星羅
あなたの下の名前、まだ風丸くんのこと好きなの?
(なまえ)
あなた
……うん。
星羅
もう諦めたら?風丸くん、彼女いるって言ってたじゃん。
(なまえ)
あなた
でも、噂じゃん。
星羅
……まァ、あなたの下の名前が頑張るなら、応援するよ
何時も私の事を応援してくれる友達の星羅。私はそんな星羅が大好きだった。
そして、ある日の放課後。私は偶然、風丸さんと一緒の日直になって、学級日誌を書いていた。
風丸
風丸
……サッカーやりたいなぁ……
(なまえ)
あなた
……!風丸さんってサッカー部だったよね?
風丸
風丸
ああ、そうだよ
何気ない会話、私はそんなことでさえもが嬉しかった。
(なまえ)
あなた
そういえば風丸さんって好きな人いるの?
私は恐る恐る言ってみた。
風丸
風丸
……あなたの名字さん、今からいう事、誰にもバラさないか?
(なまえ)
あなた
へ?う、うん
私は厭な予感がした。
風丸
風丸
実は俺、彼女が居て……
(なまえ)
あなた
ア………
風丸
風丸
このクラスの……星羅なんだ……
私はその日、吐き気が酷く、治らなかった。
一番の友達に騙された。大好きだったのに……
私は次の日に星羅に聞いた。
(なまえ)
あなた
ねェ、星羅!
星羅
ン……?なーに?あなたの下の名前。
(なまえ)
あなた
風丸さんと付き合ってる?
星羅
ア……、なーンだ、知ってたンだ。
星羅は笑顔で答えた。
(なまえ)
あなた
如何して……?
星羅
言っとくけど、アタシは悪くないからね?
星羅は真っ先に自分を守った。
星羅
一郎太くんから告ったんだから
(なまえ)
あなた
そーなんだね……
星羅
あなたの下の名前もウチらのこと応援してくれるよね?
(なまえ)
あなた
……うん!もちろんだよ!!
私は嘘をついた。でも、もういい。死ぬから。
私は放課後、風丸さんを屋上まで呼び出した。
風丸
風丸
誰かいるか?
(なまえ)
あなた
ごめんなさい、寒いのに呼び出しちゃって
風丸
風丸
アァ、あなたの名字さんだったのか、大丈夫だよ
私は今から愛する人に最後の言葉を伝える。
(なまえ)
あなた
風丸さん……私、貴方のことが好きです。
風丸さんは酷く驚いていた。が、私は無視して話を続けた。
(なまえ)
あなた
風丸さんが私を救ってくれたあの日から
(なまえ)
あなた
でももう疲れちゃいました!
(なまえ)
あなた
ということで、さよなら!
そして私は、身投げした。
最後に見た風丸さんは酷く焦っていて、私の事を意識してくれてるんだと嬉しくなった。
私は、自殺したことを後悔していない。だって、
風丸
風丸
ッッッハアハア、夢……。あなたの名字さん……ごめんなさいッッッ………
きっと、風丸さんの頭から私が離れる事はないから。
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