BAR、と書かれた看板の扉を弔くんが開く。
そうして霧のような人は私を見た。
目が合ったら黒霧さんは怪訝そうな表情になる。
私はぺこりと一礼をする。
目線は弔くんと霧の人の方へ。
にこっ、と気味の悪いほどの効果音がつく笑い。
──静かに、うるさすぎず、あかるすぎず。
特に笑顔については何も言われない。
──此処なら、生きてていいと言ってくれる。
それなら、それだけで、十分だから。
そう思っていると扉が開いた。
セーラー服にお団子の可愛い少女、
ツギハギの黒髪イケメン。
トガ、荼毘。そう呼ばれたふたりは静かにする。
弔くんって、もしかして偉い人?
……というか敵連合ってこんな感じなんだ。
私はもっと重い感じと思ってたのに。
そういうとお団子少女がぱっと顔を明るくする。
距離が近くなる。
そして、その子( トガ )は微笑んだ。
そんな会話をしていると弔くんに離される。
弔くんが五指で触れないように肘で離した。
……ん? ちょっとまって?
なんとなく直感でわかる。
この荼毘って人微笑んでるんじゃない。
見下してるんじゃない!?(汗)
けれど表情は崩さない。
深呼吸、深呼吸。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。