-ころん君side-
チュッ
パタパタパタ
ガチャ🚪
ドアの閉まる音がして,俺はすぐにベッドから降りた。
そして、自分の頬に手を当てる。
起きた瞬間だったからわかんないけど、多分、あなたが俺の頬にキスした……と思う。
あなたが俺のこと好きとか?
独り言をぼそぼそと呟く。
あなたは、俺のことが好きなわけじゃない。
『ころん』が好きなんだ。
俺が好きなわけでは……ないと思う。
俺は、どうなんだろう……。
俺は,あなたのことをリスナーとして好きなのか?
それとも、一人の女性として好きなのか。
俺も俺の気持ちがわからない。
あなたの気持ちもわからないし…
わからないことばっかでイライラする……。
今日は一日機嫌直せそうにねーな…
ポスンッ🛏
俺は、またベッドに寝転がった。
そんな言い訳を考えてから、俺は眠りについた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。