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第1話

初めまして!俺は優!
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2019/11/30 10:57
これは、とある家のお母さんが始めたお話。
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優輝、眠れないならとある1匹の猫のお話をしようか、
優輝
優輝
うん!
満面の笑みで笑え優輝につられて微笑むお母さん、
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そう、なら始めるわね、
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これは、雪が降り始める頃 とある1匹の猫と心優しい少女のお話



吾輩は猫である、えっ?どこかで聞いたことがあるって?気の所為さ!改めまして俺は優!至って普通の猫さ!でもみんなと違う所がある。それは家族が居ないこと、正しくはいなくなったこと。昨日母さんも父さんと姉さんも俺を置いて逝ってしまった。俺は泣き崩れた。周りが海のなるんじゃないかってぐらい泣いた。そのせいで今もフラフラだ
優
ん、?
何かいい香りがする…俺はその匂いのする方へ歩いていった。そんなことしているうちに雨が降って来てしまった。俺は走ってそのお家の屋根で雨宿りした。向こうから女子高生?が4人歩いてくる
女子高生
女子高生
それでさぁ〜
女子高生
女子高生
マジでー?
いいな、楽しそうだな
俺も人間だったら良かったのに

そんなこと考えていると
紗輝
紗輝
あっ!猫だ!
女子高生の1人が俺の前に来た。
紗輝
紗輝
怪我してるじゃん!可哀想!
女子高生
女子高生
さきらぁーそんなことどうでもいいから早く行こうよー、
どうでもいいだなんて失礼な!そんなことを思っていると不意に肌に柔らかい感触があった、驚いて固まっていると、
紗輝
紗輝
よし!できた!もう怪我しないでね!
そういうと紗輝は前を向いて歩いていく
優
にぁー!
優
にゃー!
どんなにありがとうを伝えたくても、口からは、にゃー という声しか出ない 俺が人間だったら良かったのに、 そう思っても叶わないものは叶わない、何か自分に出来ることは無いかな?
そんなことを考えていると 






ぶっプーーー!
突然クラクションの音が鳴り響いた
そして直ぐに ドン!という音が聞こえた
えっ?

と思っても、もう遅い。優の体は既に動かなくなっていた。
あぁ、もう自分は助からないのだ、と優は悟った。
優
(あの子に恩返し出来なかったな)
優は目を閉じた


あの子に貰ったはずの白かったバンダナは
真っ赤に染まっていた。

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