第6話

「追いつきたくて、背伸びした」🐉
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2026/01/14 21:48 更新
りゅうへいは、少し後ろを歩いていた。
(なまえ)
あなた
隣、来ないの?
そう言うと、少しだけ驚いた顔をしてから、照れたように笑う。
RYUHEI
RYUHEI
いいの?
(なまえ)
あなた
いいよ!
RYUHEI
RYUHEI
……じゃあ
一歩近づいてきた距離が、やけに初々しい。

 しばらく並んで歩いていると、りゅうへいが小さく口を開いた。
RYUHEI
RYUHEI
俺さ、
(なまえ)
あなた
うん?
RYUHEI
RYUHEI
ちゃんと恋人に見えるかな?
急すぎる言葉に、足が止まる。
(なまえ)
あなた
どういう意味?
RYUHEI
RYUHEI
年下出し、頼りないし
自分を落とすみたいな言い方。
RYUHEI
RYUHEI
子供扱いされてる気がして
胸が、きゅっと鳴る。
(なまえ)
あなた
そんなことないよ
RYUHEI
RYUHEI
でもさ
りゅうへいは拳を握って、少し強がるみたいに言う。
RYUHEI
RYUHEI
追いつきたいんだよ
(なまえ)
あなた
誰に?
RYUHEI
RYUHEI
あなたの下の名前に
真っ直ぐな目。
RYUHEI
RYUHEI
隣に立つなら、ちゃんと釣り合いたい
その必死さが、可愛くて、苦しい。
RYUHEI
RYUHEI
背伸びしてるの、分かってる
少し笑ってから、視線を落とす。
RYUHEI
RYUHEI
でも、好きな人の前くらい、かっこよくいたいじゃん
私はそっと、りゅうへいの手を取った。

 びくっとして、目を見開く。
(なまえ)
あなた
ほら
RYUHEI
RYUHEI
……なに?
(なまえ)
あなた
ちゃんと、隣にいる
指先が絡まって、りゅうへいは息を飲んだ。
(なまえ)
あなた
年下とか関係ないよ?
RYUHEI
RYUHEI
ほんと?
(なまえ)
あなた
ほんと
しばらく黙っていたりゅうへいが、意を決したみたいに口を開く。
RYUHEI
RYUHEI
じゃあさ
少し声を低くして。
RYUHEI
RYUHEI
今日は、俺が守る
その言葉に、思わず笑ってしまう。
RYUHEI
RYUHEI
笑うなよ
(なまえ)
あなた
ごめん、でも嬉しい
りゅうへいは照れたように頬を赤くして、でも手は離さなかった。
RYUHEI
RYUHEI
好き。
RYUHEI
RYUHEI
追いつくまで待ってて欲しい
(なまえ)
あなた
待たなくていいよ
RYUHEI
RYUHEI
え?
(なまえ)
あなた
今のりゅうへいが好きだから
一瞬、言葉を失ってから、ぎゅっと手を握り返される。
RYUHEI
RYUHEI
……ずるい
でも、その声は嬉しそうだった。

 背伸びした想いも、未完成な強さも。
 全部まとめて、愛しかった。

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