第14話

11話
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2021/08/16 13:08 更新


研磨said




3人「いただきま〜す!」




ズルズルッ


モグモグ




研磨「美味しい…あつっ‼︎




あなたが作ってくれた夕食は熱々で、すごく美味しいけど食べるのに時間がかかる。




それにしても、視線を狭めている横髪が下を向くたびにうどんの汁に浸かりそうになる。




切りたくないけど邪魔なんだよな…




あなた「研磨!髪の毛邪魔じゃない?髪ゴム貸してあげよっか‼︎」




隣に座っていたあなたが俺に声をかける




研磨「え、じゃあお願い。」




あなたは困っている人を放っておけないタイプだと思う。昔から捨て猫を見つける度に拾ってきて、




泣きながら家族に「飼わせて!」と言っていた。




少しだけでも触れてほしくて俺は背中を向ける。




あなたの細くて少し大きい指が髪に触れる。そこからはあっという間で、




30秒もしないうちに髪がまとまった。




あなた「はい‼︎出来た!うん!結構上出来!可愛いじゃん!!」




《可愛い》 か… 昔は喜んでいたかもしれないが




今は《格好良い》の方が嬉しい。俺とは一生無縁の言葉かもしれないが。




そんな気持ちが伝わるはずもなく、俺は少し口角を上げて、「ありがとう。」と呟いた。




黒尾said




あなた「はい‼︎出来た!うん!結構上出来!可愛いじゃん!!」




あなたは目の前で器用に幼馴染の髪を結んだ




時が経つのは早いものだ。ついこの間出会ったばかりだと思っていたのに。




あと3年もすれば俺は酒が飲めるようになり、




10年もしないうちにあなたは婚約者を連れてくるのだろうか。




今日の夕食だって、俺が作ってもよかったが




祖母がいざという時結婚するようになった時のためと、あなたに任せた。




それにしても、研磨のあの顔、完全に堕ちてしまった感じだな。


将来、全く知らない相手にあなたを任せるよりは研磨みたいに長い付き合いの方が安心だが、




生憎あなたは研磨の気持ちに気付いて無いようだし、、




まあ、とにかくどちらが先に折れるか。これは長丁場になりそうだ。






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