「はぁ…ウグッ…はぁ…はぁッ」
痛い…熱い…苦しい…視界がクラクラしてきた…
「大丈夫ですかッ!?」
「き、救急車をッ」
周りの声がやけにうるさい…ふと隣を見ると涙目になった女の子がこちらを見ている。
良かった…助かったんや…
徐々に頭が回らなくなってくる。
俺…死ぬんかな…まだやりたいことあったのに…楽しみにしてたゲーム…まだクリアしとらんし、まだあの録画したアニメだって見とらん…早く見とけば良かったな…
体に力が入らない…救急車のサイレンが聞こえてくる…死にたくない…こんなことになるならもっと友達と何処か遊びに行けばよかった…もっと家族と一緒にいればよかった…
隣で女の子が泣いてる…まぁ…守れたならいいのかな…嫌なもん見せてもうたな…
「ごッ…め…なッ」
最後に出たのは言葉はすごく掠れてて、ちゃんと届いたか分からない。だけどそれ以上は出せなかった。体も動かせん。俺…ホンマに死ぬんや
俺は少しずつその瞼を閉じていった
チュンチュン
「んッ…」
チュンチュン
「んっ…」
ガガガガガ
「…うっさい…」
ダダダダ
「うるっさんいんじゃぁぁあ!!!!」
バッと勢いよく起き上がる。
「…は?」
周りを見渡せば木・木・木
なにこれ…なんのドッキリ!?
「あれ、、俺何してたんやっけ」
寝起きの頭をフル回転させて昨日の事を思い出す
「俺…死んだよな…」
どういうことや
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桃橙中心の異世界転生パロ
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さとみ
森の奥にある小さな小屋に住む魔法使い
ジェル
元いた世界で女の子を庇って死ぬ。気がつくと森の中にいた
ななもり
さとみと同じく魔法使い
森の少し離れた家に住んでいる
るぅと
さとみ・ななもりと同じく魔法使いであり、ふたりとは仲がいいが…
莉犬
??(本編にて)
ころん
??(本編にて)
誰かこの話の題名?決めてくれませんか?
募集します
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!