今日は久しぶりにあなたに会う当日。

少し早めに着いちゃたな…

視線の先に僕の好きな人が見えた

……キョロキョロ見渡してる…ㅎㅎ
さては僕に気づいてないな？

ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯ

スマホがなる。相手はもちろんあなた。

やっぱり……ㅎㅎ
ちょっと意地悪してみよ(⃔ *`꒳´ * )⃕↝

そうやって少し跳ねながらこちらへやって来る。さすが僕の惚れた人、可愛すぎる。

そういうと、あなたは安心したようで

僕の胸に飛び込んで泣き出してしまった

そう言ってあなたの頭をポンポン撫でると、あなたは少し
照れながら泣き止んでくれた。

僕が欲しかった言葉はこれだったみたい。
いつの間にか僕は胸の内を全てあなたに打ち明けて居た。

これが、僕の本心。
アイドルにならなきゃ良かったって何回も後悔した。
怖かった。今まで隣に居てくれて一緒に人生を歩んできたと言っても過言ではないような関係のあなたが居なくなるのが…ただひたすらに怖かった。

やっぱり……アイドルになんてならなきゃ良かった。
この肩書きが僕らを崩していくんだな……そう思った。

ずっと一緒に居たけど、初めてだ。あなたが自分からあなたの胸の内に秘めた思いを打ち明けてくれたのは。

きっと相当な勇気がいったはず。
あなた？もしかして僕のために言ってくれたの、？
……きっと違うだろうけど…そう思うと僕は
｢強がってるけど本当は脆（もろ）くて儚（はかな）くて触れたら
消えてしまいそうなくらい弱いあなたのことを僕は
どれだけ考えてなかったんだろう｣
と思った。気づいた時にはもう涙が溢れていた。

その後、あなたが僕の胸に飛び込んできて、一緒に泣いた。泣いて泣いて泣きまくってもう涙が出なくなった頃、気づけばあなたはぐっすりと眠っていた。

僕の胸の中で寝ているあなたにそう告げて僕も眠りについた。