第3話

3これは…なんだ
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2026/04/04 04:14 更新
あなた
ただいま〜
誰もいない部屋に、ぽつんと声が落ちる


今日も一日、疲れたなぁ


バッグをソファに置いて、そのまま崩れ込む


(はぁ……)


目を閉じると、ふと思い出す
今日の朝のこと


『いってらっしゃい』

たった
それだけなのに特別みたい

なんでだろ
あなた
何考えてんだろ私

小さく笑って、体を起こす

お腹すいたし、コンビニでも行こうかな

適当に上着を羽織って、外に出る

ガチャ

ドアを開けた、その瞬間
目黒蓮
あなた
またあった
あなた
目黒さん
目黒蓮
あなたの名字さん

朝と同じ、でも少しだけ違う空気

昼間よりも落ち着いた、夜の静けさの中で

目黒蓮
おかえりなさい
あなた
…え、あ、ただいまです

なんだろう、

この感じ

朝とは逆の立場なだけなのに、

なんでこんなに、くすぐったいんだろう


てかあいっかわらず黒いなぁ服!
目黒蓮
今帰りですか?
あなた
まぁ、ちょっとコンビニに
目黒蓮
そっか、お疲れ様です
あなた
目黒さんこそ、どこか行くんですか?
目黒蓮
いやちょうど帰ってきたところで
あなた
また、ジョギングですか?
目黒蓮
いや、まぁ、そんなとこですかね

軽く笑うその顔に、ちょっとドキッとする

(……なんか)

朝より、仲が良くなったみたい
あなた
じゃあ、あの……いってきます
目黒蓮
あ、いってらっしゃい


また、その言葉

今度は朝よりも、少し柔らかく聞こえた

エレベーターに乗って、一人になる

ドアが閉まった瞬間——
あなた
なにこれ

胸の奥が、じんわり熱い。

(ただ会っただけなのに)

それだけなのに、

なんでこんなに、気になっちゃうんだろう

小さくため息をついて、スマホを開く

ロック画面には、いつもの廉

(……やっぱり廉かっこいぃ)

だけど、なんかさっきのことを思い出してしまう

なんか引っかかる

どっかで見たことがあ…る?

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