第4話

4変わった気持ち
86
2026/04/04 05:10 更新
あなたside

あの日から4日間


目黒さんとは、会っていない


…というかタイミングが悪いのか


本当に一度も見かけていない
あなた
…ま、いっか

そう言いながらも、ちょっとだけ気にしてる自分がいる

でもその代わりみたいに、

私は完全に
永瀬廉
に溺れていた。
あなた
はぁ……かっこいいぃ
ソファに寝転びながらスマホを抱きしめる。


気づけば頬がゆるゆるで、
誰にも見られてないのに、ちょっと恥ずかしくなって顔をうずめた。
あなた
やば、私ほんとにキモイかも

そう言いながらも、また動画を再生してるあたり救えない

──そんなとき
ブルブル
貴方の友達
あなた!!
あなた
うわぁ、びっくりした…あなたの貴方のお友達の名前?

電話越しでも分かる

テンションが高い
貴方の友達
明後日って暇?
あなた
え?ま、まぁ…
貴方の友達
Snow Manのライブ!!当たったの!一緒に行って〜
あなた
え!?よかったね!でもスノ担の人と行けば?
貴方の友達
そのつもりだったんだけど、その子インフルなっちゃったの
あなた
あー、なるほどね
あなた
わかった、いいよ
貴方の友達
まじ!あなた神!!!
あなた
うるさ!!耳もげる!!

思わず笑ってしまう
貴方の友達
あと、うちわ持ってきて!!廉のでいいから!あ、でも廉の字はダメ!バッキューンとか描いてるやつ
あなた
え?なんでよ
貴方の友達
インスタに載せるの♡お願い♡
あなた
……はいはい
通話を切ったあと、私は自分のうちわを見つめた

黒地に大きく「廉」

ハートもりもり

どうしよう

ガチすぎる
あなた
……これ、普通に恥ずかしいやつじゃん

私は慌ててハートのシールで文字を隠して、バッキューンして!の文字を書いた

鏡の前でうちわを持ってみる

少し首をかしげて、くるっと回る

ちょっとうちわ雑だけど、、、
あなた
うん!まぁいっか
___
そしてライブ当日
貴方の友達
あなた〜!!!
あなた
あなたの貴方のお友達の名前〜

ゆなが勢いよく抱きついてきて、私は少しよろける
あなた
ちょ危ないって
貴方の友達
ほんとありがとう〜ほんと助かったぁ!

その顔が嬉しそうで、なんだかこっちまで楽しくなる
貴方の友達
ね!インスタ撮らせて!
あなた
え、今?
貴方の友達
今!

私はうちわを取り出す

その瞬間――

近くにいた女の子たちがちらっとこっちを見る

(……え、なに)

少しだけ視線が集まって、思わず背筋を伸ばす

カシャ
貴方の友達
あなた今日もビジュいいね
あなた
ええ?
貴方の友達
だってそこら辺の人たちにジロジロ見られるくらいだもん
あなた
えぇ嘘だ
貴方の友達
隣いると私が引き立て役になるんだけど!!
あなた
何それ!そんなことないでしょ

笑いながらも、ちょっとだけ照れる


頬がほんのり熱くなって、


私はごまかすように前を向いた
__

席に着くと
あなた
ねぇちょっと遠くない?
貴方の友達
いやむしろ見やすい、神席
あなた
そ、そう
ステージを見下ろす形の二階席

でも――

ライトが落ちた瞬間、

空気が一気に変わった
あなた
すご
貴方の友達
でしょ!!
貴方の友達
あ!!しょっぴーだ!!!!しょっぴぃぃぃぃーーー!!

隣が楽しそうで私も満足だ
あなた
目黒蓮が見えた時、私の引っ掛かってた気持ちが

すっかり確信に変わった
私の隣に住んでるのって……
あなた
目黒蓮〜!!??
貴方の友達
うわっどした?そんな大声出して

いや、あなたの貴方のお友達の名前の方が声出てたけど
あなた
いやっなんも…
この後あんなことになるなんて…

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