第87話

File 86 :
3,830
2025/06/21 10:00 更新
- あなた side -


東都刑務所を出た後 、私達はもう一つの目的地に
向かっていた 。
降谷 零
まさか君とまた此処に来るとは
思ってもいなかったよ 。
あなた
本当にね 。
誰がこんな未来を想像したかしら 。


二つの花とお線香の煙が天に昇っていく前で 、私達は
そんな言葉を口にする 。


渋谷の月参寺 ___ 陣平 、萩ちゃん 、お姉ちゃんの
お墓はつい先日 、といっても二週間程だが 、私達が
最終決戦前に訪れていたから 、掃除をする前でも
清潔さは保たれている状態だった 。

あなた
皆 、驚くだろうな … 


この私がバーボンと … 降谷零と恋仲になるなんて 。

陣平と萩ちゃんは私が眠りから醒める前に言っていた
言葉からして 、私達を応援してくれるだろうけど 。





  『 当たり前じゃん ~ !! 二人ともお幸せに !! 』

    『 … 俺は仕方なくだからな 。 』






お姉ちゃんに関しては 、彼の事ずっと好きだった
みたいだから相当驚いてるだろうし 、

「 あなたに負けたなんて 、悔しい ~ !! 」

とか言って大好きなワインをやけ飲みするだろうな 。


まあ 、お姉ちゃんは普段は行動力のある人だけど 、
恋愛になると私と同じように奥手だったから 、彼に
気持ちを伝えることも無かったし 、大人しく空の上
から見守ってて 、って感じ 。


  『 あなたに言われなくてもちゃんと
     応援するよ !? やっぱり悔しいけど !! 』




バーボンは 、三人がそれぞれ眠るお墓の前で 、
目を瞑り何か思いをせているようだった 。


陣平と萩ちゃんの時は本当に何も言わず 、ただ静かに
目を瞑っていたが 、

お姉ちゃんや私の両親が眠っているお墓の前では 、

降谷 零
彼女 … 娘さんのことは必ず
僕が守り抜きます 。

私の肩に優しく手を回しながらはっきりと思いを口に
出していた 。
あなた
え ?? まって 、なんか色々と
すっ飛ばしてない ?
降谷 零
僕の気持ちは生涯変わらない 。
急かすつもりは無いが 、いつかは君と
籍を入れたいと思っているよ 。
あなた
そ 、それって …け 、けっ 、けっこん … ッ !?
降谷 零
はっ 、動揺しすぎだ 。

こんな状況でプロポーズまがいな事をされるとは 。
まさかの言葉に 、驚きを隠せなかった 。


降谷 零
… 二度と君が苦しんでいる姿を
見たくないんだ 。
降谷 零
ずっと ──── 笑っていて欲しい 。
あなた
… っ 、バーボン … 、
降谷 零
もう僕はバーボンじゃない 。





彼の真っ直ぐな瞳が私を捉える 。



その視線に耐えきれず一度目を逸らしてしまうけど 、
私は再びゆっくりと彼の目を見つめ返した 。







あなた
…… れい
降谷 零
〜〜ッ 、これはやばいな … 


小さく何か呟いたと思えば 、彼は私を引き寄せた 。

私を引き寄せた時のたくましい腕や 、分厚い胸板が
彼のこれまでの苦難な人生を物語っている 。


降谷 零
好きだ  …… あなた 。
あなた
ッ …  !! 


気持ちに応えるように 、私も恐る恐る彼の背中に腕を
回した 。





まだ 『 好き 』 とは言えないけど 、
いつかは彼の気持ちを受け止め 、返していきたい 。








これまで過酷な道を歩んできた彼の支えになりたい 。



これからも仕事で辛い道を歩んでいくであろう彼の
傍にいてあげたい 。








だって 、こんなどうしようもない " 私 " を
選んでくれたから 。







ずっと行動出来なかった私に救いの手を
差し伸べてくれたから 。






─── 私を重たい呪いから解放してくれたのだから 。


あなた
 … ありがとう … っ !!






私は彼の胸板から離れ 、私を優しい瞳で見つめる彼に















──────────── 笑ってみせた ...


𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄

作者
作者
こんばんは作者です🌷🐱
もう本当に… もうすぐです …😿💧
 
でも 、降谷さんとソルティが結ばれて
作者勝手に大満足でございます ^ ^

ミニ裏話 !! 🤫🗣


File43 のお墓参りの時 、あなたが松田にシオンの
お花を贈ったことを皆さん覚えていますでしょうか ??

シオンの花言葉は 『 追憶 』『 君を忘れない 』 。


松田が空の上に旅立ち 、約束通り恋人関係が解消
されても 、ソルティは彼のことを忘れられず 、
シオンの花を供えました 。





しかし今回 、彼女が贈ったお花は違っていました 。

作品内では描きませんでしたが 、ソルティが松田に
お供えしたお花は ___


" 白色のカンパニュラ " と " アスター " でした 。💐


カンパニュラの花言葉は 『 今までありがとう 』 。

そしてアスターは 『 追憶 』『 美しい思い出 』 。




ソルティは松田と萩原に " 感謝 " の気持ち 、

そして大好きな恋人と過ごした日々を 、過去の話と
気持ちを切り替えて 、" 思い出 " としたのです 。


シオンとアスターは 、どちらも " 追憶 " という
花言葉があるのですが 、もう1つの花言葉が彼女の
気持ちの変化を表現しています 🥲🥲



ソルティちゃん 、よく頑張ったね … 😭😭😭

作者
作者
本当にソルティちゃん強い子 !! 🥲
松田もそんな彼女のことを空の上から
応援しているはず … 🔅

プリ小説オーディオドラマ