〜雫side〜
滝沢秀明に案内されて、雫は彗星ドームの
裏ステージ来た。
そして、雫は薄暗い研究室のような部屋に入った。
壁一面にホログラムが映し出され、光の粒がゆらゆらと漂っている。
滝沢さんは、淡々と答えた。
雫は、ごくりと唾を飲んだ。
足元の床が光り始める。白い光が全身を包み込み、次の瞬間——
世界が変わった。
そこには滝沢さんの姿はなかった。
雫の目の前に広がっていたのは、無限に広がる星空。
白い大地、光の橋、宙に浮かぶ月の城。
息を呑む雫の耳に、音が届いた。
振り返ると、そこに立っていたのはひとりの少女。
月のドレス、長い髪、優しい微笑み。
——神代湊。
雫は足が動かなかった。
写真や映像でしか見たことのない“自分”が、
目の前にいた。
あなたは頷いた。
雫は唇を震わせる
湊は一歩近づく
雫は、胸の奥が熱くなるのを感じた。
涙が自然にこぼれる。
あなたは、雫の頬にそっと手を伸ばした。
雫は目を閉じ、ゆっくり息を吸った。
恐怖よりも、温かさが心を満たしていく
その言葉と共に、
セカイの空がゆっくりと崩れていく。
星が流れ、光が雫を包み込み、現実へと引き戻した。
——目を開けると、彗星ドームの裏ステージだった。
雫の手には、湊が握らせてくれた光のような“楽譜”が残っていた。
続く












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。