病室の窓から見える青空は、いつもどこか他人のもののように感じていた。
ただ見つめるだけで、もう触れることのできない、届かない世界だと思っていた。
だけど今日、私は空の下に出る。
看護師さんに提案されたのは屋上に出ること。
車椅子に乗って、看護師さん同伴で少しだけ外の空気に触れる。
今日のリハビリはそれ。
柔らかく笑いながら看護師さんがいう。
お昼になって、外が暖かくなってから出ようとのこと。
ジミンはその頃には来てくれてるかな、そんなことを考えながら、私は小さく頷いた。
お昼になってジミンがなにか荷物を持って病室にやってきた。
ジミンたちの優しさ
家の匂いがするふわっとしたブランケット。
私は一人じゃないんだって再認識できた。
その後看護師さんを呼んでリハビリ開始。
ゆっくりベッドから車椅子に移って座る。
ジミンがブランケットを膝にかけてくれて車椅子の後ろに立つ。
その言葉のあと和帯はジミンに押されてゆっくりと進み始めた。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。