かざねside
チョーカーが、消えていった。
思わず、首に手を当てて確認する。
触れていると、
チョーカーが着いていた部分が熱く、
ヒリヒリとした痛みが走る。
でも、こんなのはさっきの比にすらならない。
しゅうとが、ほっと胸を撫で下ろす。
……でも、
さっきから、
ずっと虚ろな目をしているふうはやが気になる。
思わず、ふうはやの方に近づく。
そして、ふうはやの前へ回り込み、瞳を覗く。
…その瞬間
ドクンッ
心臓の鼓動が大きくなる。
ふうはやの、歪んだ記憶が流れ込んでくる。
"ふう█❈、大丈☱だよ"
"お前█ら#けるって!"
"おま㏗、強す▽だろ!"
"ふう☻や!" "仲間█よな!"
"死ねよ" "要らない"
"なんで居るの?" "馬鹿が"
"消えろよ" "大っ嫌い"
"阿呆がよ" "きもい"
優しい記憶は傷つき、辛い記憶ばかり。
ほんの、ほんの一瞬なはずなのに
鮮明に、まるで俺自身が体験したように感じる。
俺の様子がおかしいことに気づいたのか、
2人が慌てて駆け寄ってくる。
息が苦しい。
バランスが…保てない。
思わず、よろける。
でもその時、俺の瞳に映ったのは
ふうはやが、
口パクで"たすけて"と呟いていたことだった。
りもこんに受け止められる。
思ったより身体に力が入らず、
そのままりもこんに身体を預ける。
……でも、
要するに
ふうはやは…
俺みたいに、ッ
奴が言ってた"計画"、なのか
否、違うのか
…それはわからない。
…だが
俺は、ふうはやを傍観することしか出来ないのか?
そんな訳はない
どうやったのかは分からないが……
ふうはやが、俺を助けてくれたように
俺も、ふうはやを助ける。
ふうはやの声が聞こえ、思わず叫ぶ。
どうやら、聞こえていたのは俺だけらしい。
ふうはやの手を握ろうとした、その時だった。
思わず顔を上げると、
そこには真っ黒に濁った瞳をした、ふうはやが居た。
りもこんが、ふうはやを希望を持った瞳で見つめる。
そう言い、ふうはやは物凄い勢いの風流を発生させた。
何とか、岩を掴んで抵抗する。
ふうはやが、凄い勢いで叫ぶ。
ふうはやの声に、微かな震えを感じる。
その声は確かに震え、
祈りが混じっているようにも感じた。
その瞬間、風の勢いが一気に強くなる。
岩があっても飛ばされる程の風力。
俺らは、洞窟の外へと投げ出された。
ふうはやside
ん……?
ここは……
深い、闇。
漆黒に埋め尽くされ、何も無い。
一歩、踏み出す。
すると、地面のようなものから波紋が広がり、
遥か彼方へ消えていく。
りもこんは?しゅうとは?かざねは?
…何処?
…ねぇ、誰か居ないの?
その瞬間、目の前に洞窟の景色が広がる。
暗く、境界線もあやふや。
……だが、3人が居る、ということは分かる。
…でも、その視点は勝手に動き、
俺と同じ声を出す。
…あれ、もしかして、これって…俺?
"今すぐここから去ね"
放心状態で見つめていると、
俺は風魔法を行使し始めた。
何それ…使えるのかよ
…やめてくれよ、
俺の身体で、勝手な事するんじゃねぇよ…
やめろ、
やめろ!
やめろ!!!
まるで、それが少し届いたように、
現実の俺もそれと同じことを言う。
…これ、もしかして
俺……
……"奴"に、乗っ取られてる?

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だから何もやるなてw
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!