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第1話

シークレット シークレット 🐯
698
2021/07/10 11:00










勇気を出して告白して、
付き合うようになってから1ヶ月が経ったある日。
雨が降る帰り道を傘をさしながら2人で並んで歩く。









🐯
………
🌷
………










会話は特になくて。
付き合ったら、手を繋いで歩いたり、
抱きしめ合ってキスしたりすると思ってた。
でも今まで、そーゆーコトは一切なくて。









─ 私のコト、本当はどう思ってますか?









聞きたくても聞けなくて、
立ち止まって歩き続ける彼の背中を見る。









🐯
…どうしたの?
🌷
………










振り返って不思議そうに私を見る彼。









🌷
な、なんでもない…
🐯
………










そう言って歩き出して彼の隣に立つ。









🌷
…行こう?










再び歩き出そうとすると、
彼は私の腕を掴んで聞いてくる。









🐯
言いたいコトがあるなら言ってよ
🌷
え…
🐯
なに?
🌷
……っ










─ 本当のキミを 知りたいです









🌷
なんでもないよ…っ…
🐯
…じゃあなんで、泣いてるの?
🌷
っ…










目が眩むほどキラキラした彼に恋をして。
そんな彼をいつも遠くから見ていて。










─ 今は近くにいるのに、すごく遠い









🌷
…っ…、ぅ…
🐯
………
🌷
てひょんくんは…っ…、
私のコト好きですかっ…?
🐯
え…?
🌷
もしかして…っ…、
いやいや付き合ってるんじゃないかって…
🐯
俺が…?あなたと…?
🌷
…ぅ…、ヒック…










涙は拭っても、拭っても溢れてきて。
傘を持つ手に温もりを感じて顔を上げると、
目の前には彼の顔。









🌷
てひょn…
🐯
………










名前を呼ぼうとする唇が彼の唇とそっと重なって。









🐯
…俺の気持ちがそんなに知りたい?
🌷
ぅ…、うん…///















.
          『…ヒミツ…』















そう言ってまた唇を重ねてきて。









🌷
っ…////////















最高の甘い笑顔で嘘をついた彼は









いつでもシークレット ─









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