それから何度もスクールカウンセラーに通ったけど、
毎日同じようないじめを受けていた私は
毎週同じことをスクールカウンセラーの先生に話し、
だんだん意味がないのではと思うようになった。
スクールカウンセラーを完全にやめたのは
中3の秋頃。
そもそも学校に行く頻度も減っていたから
ほぼ自然消滅みたいな感じだった。
中3の夏休み明けすぐから
秋にある体育祭の練習が始まり、
スクールカウンセラーだけではやっていけずに
保健室でしょっちゅう時間潰しをしていた私は
熱中症を理由に早退しようと企んでいた。
でも早退に成功したことはなかった。
本当は察してほしかった。
毎回毎回授業の途中で抜け出して
日陰でしゃがみこんで水を飲んで
頭が痛いとか必死に演技して、
その場から動かないのは
教室に戻りたくないからだって。
今まで何度も相談してきたのに、
「帰りたい」って何度も言ってきたのに
察してはくれなかったし
味方してくれることもなかった。
全部「証拠がないから」とか「気のせい」とか
「思い込み」とかそういう言葉で片付けられて
私の言葉に耳を傾けてもくれなかった。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。